知られざる“ホスト”の世界とは!? ホストクラブの管理職に直撃取材!

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ユーザーから投稿された「キニナル」情報を検証すべく「はまれぽ」が体を張って調査!

今回のテーマは…

王子様系、ワイルド系…誰がタイプ?

<横浜のココがキニナル!>
ホストクラブって、ごく一部の人しか行けないっていうイメージがあるけど、いったいどんな所なの?横浜のホストクラブのキニナルを是非紹介して下さい。(アンさんのキニナル)

■どのホストクラブに行けばいいの?

つい最近、取材帰りに関内でホストの方に声を掛けられたことがある松宮。“ホストクラブ”というと、テレビの影響からか「ホストにハマってしまい、身を滅ぼす多くの女性」が思い浮かぶ。そもそも超人見知りだし、「絶対に(ホストクラブへ)行くことはないだろう」と思っていたその時!!!

なんと! 「ホストクラブでいい男を見つけてきて(byギッシー=編集部・山岸)」という、無茶ぶりが! 「でも人見知りだし・・・」と言うと「いつも取材してるじゃん!」とギッシー。そこで「(ホントは超夜型だけど)夜遅いとツライし・・・」と反撃する松宮。すると、「朝も営業してるよ! 朝行って!」とスルドイひとこと。「くっ」と言葉が出ない。・・・負けた。

ホストといってもどこに行けばいいのか!? 悩んだ挙句、“横浜で長く営業しているところなら安心なのでは”との独自の見解に辿り着く。

・・・インターネットや聞き込みなどでひたすら調査していると・・・伊勢佐木町にある「アニバーサリー」というホストクラブのホームページがいい感じ!

ホームページによると料金は初回3000円。「何十万もするのでは?」と思っていたが、これなら大丈夫そう!

営業時間をチェックすると、午前7時半まで営業しているようだ。そこで、閉店1時間前の6時半に店へ行くことに!

ホストクラブ「アニバーサリー」に突撃!

・・・モーニングビュッフェを早朝から取材した、その翌日。「眠ったら寝坊しそう」と思ったので、結局2日連続で徹夜した松宮。いつも以上にボーっとしながらJR関内駅からイセザキ・モールを歩いていると、「飲みませんか?」とホストの方に声を掛けられる。「いえ、これから仕事なので・・・」と答える松宮。「まさか、これから仕事でホストクラブに行くとは思わないだろうなあ」と思わず笑ってしまう。

駅から徒歩10分ほどでホストクラブ「アニバーサリー」に到着!

「アニバーサリー」はこのM6階。会館の中にはほかにボウリング場やマンガ喫茶などのアミューズメント施設が入っている。

クラブやスナックなど、“夜の店はまとまって同じビルに入っている”という印象を持っていた。だが、「日活会館」には「アニバーサリー」以外は普通のアミューズメント施設が入っているのが意外!

すると、周囲には若い女性の歌声が鳴り響いている。どうやらカラオケで盛り上がっている様子。

ふと、ドアの前を見ると人気のキャストランキングが!

自分の売り上げが一目でわかるようになっているとは・・・シビアな世界なのだ。

・・・我に返り、勇気を出してドアを開けると、「いらっしゃいませ」とお兄さんが丁重にお出迎え。

ホストと初対面!

お兄さんに席へ案内され、着席。「お飲物は?」と聞かれたので、気分を上げるべく水割りを頼もうとする松宮。が、ここ数日徹夜orほぼ寝ていないため、胃腸が弱りアルコールを受け付けない体になっている! 悲しい気分で「ウーロン茶」を注文。

“シラフ”で“見知らぬ大勢の人々”と話さなくてはならないとは! 「ハードルが高すぎる」と思っていると・・・

「!!!!」

ホストのお兄さんが登場!

長髪にキラキラアクセサリー・・・なんか、ビジュアル系バンドのボーカルみたい。

お二人ともあいさつ後、着席。「飲み物いただいていいですか?」と一言。「こういう場合、なんて答えるんだろう?」と思いながらも、「どうぞ」と松宮。お礼を言い、手際よくドリンクをセッティング。

「こういう時って女性が水割りを作るのか?」しばし自問自答。が、わからないので葉介さんに質問すると、「いいんですよ、お客さんなんだから」「(水割り作ると)キャバクラじゃないんだから(笑)」と答えてくれる。「そっか!」と笑う松宮。

と、いうことでホストのお兄さんの華麗なる手さばきをじっと見つめる。

とりあえず乾杯し、隣に座っている葉介さんに出身地を質問。葉介さんは「横浜出身」と答えてくれる。続いて「ホストになったきっかけ」を尋ねる。ここでハッとする松宮。

どう見ても“お客さん”ではなく、“インタビュー”! 「こんなところにもライターという職業病が出ているのか!?」と唖然。

が、どうしてよいかわからないし、取材なので「ま、いっか」と開き直ることに。

ちなみに葉介さんがホストになったきっかけは「先輩がホストクラブを作った時に誘われたから」なんだとか! 日々思うのだが、特に横浜は“先輩と後輩”など、“人と人とのつながり”が強い気がする。飲食店を取材すると、「先輩に誘われた」という人がかなり多いのだ。

と、ここで「はい!」と何かを松宮に渡す蘭さん。ふと見ると・・・

「!!!!」

いつの間にか箸置きでリボンを作ってる!!!

これは・・・酒席でさりげなーく技を披露したら話題騒然だろう。

こういうのって家で練習しているのだろうか!? 「あのーすいません、これは自宅で自主トレしてるんですか?」とマジメに質問。すると、「いやあ、別に」「ここ(店)だけですよ」と苦笑する蘭さん。

「へええー! すごいー」と感心していると・・・

新たなメンズが登場!

■王子様系、ワイルド系……いろんなタイプのホスト

なにかの拍子に松宮がむせていると、「あ! エボラ出血熱!?」と純希さん。すると広さんが「最近流行ってるからなー!」「ってそんなわけあるかっ!!!」とすかさずツッコむ。まさに“あうんの呼吸”&“怒涛のノリツッコミ”。

「好きな食べ物、聞いてみて!」と純希さん。そこで「好きな食べ物は・・・?」と聞くと「納豆!」との答え。するとすかさず「フツー」「そのまんまだろ!」と皆口々にツッコむ。

ホストの方は全員のグラスが空になっていないか目を配りながらも、「常に会話に集中」。会話に参加、またはスルドイツッコミを入れつつ、場を盛り上げる。言葉に対する反射神経が鍛えられており、まるで芸人さんのよう。

ホストの方は大体10分ほどで入れ替わる。とにかくめまぐるしい。新たなホストの方が登場すると、「それまでいた方は去る」または「少し残った後、立ち去る」ようになっているのだ。

・・・あっという間に1時間が経過し、閉店時間に! ここで(どう見てもアヤしさ満載だが)取材だと告げる。あらためて取材を申し込み、知られざる“ホストの実態”に迫りまくる!

■屋号を変えないこだわり

「アニバーサリー」は2000(平成12)年創業。以後、店名を変えずに営業しているという。横浜市内には20店舗ほどのホストクラブがあり、そのほとんどが関内や伊勢佐木町、福富町など中区に集中している。

夜の世界では数年経つと店名を変え、集客の増大を図ろうとする店が多いそうだ。10年以上同じ屋号を守り、営業を続けている店は「ほとんどない」んだそう。しかし、「アニバーサリー」は「地元・横浜に根ざしてやっていきたい」との想いから、創業より14年ほど同じ屋号を守っている。

ホストクラブというと、「“ 疑似恋愛”を提供するところ?」(ソース=すべてテレビ)と思っていた松宮。だが、「アニバーサリー」は“二人でしっとり”というよりは飲み会のようだった。そこで広さんに尋ねると、「うちは大衆居酒屋みたいな感じ」「皆でワイワイ楽しく飲むのがスタイル」と答えてくれる。

初回料金は3000円。次回以降は、大体予算2万円から利用できる。ちなみに「時間制限は(混雑時を除いて)ない」。

「アニバーサリー」の客層は風俗店やキャバクラに勤めている女性など、水商売関係の方が多い。なので、「週末に混む」という傾向はなく、「(混むのは)日による」。来てくれたお客さんの店には「お礼に店へ行って来い!」と指導しているんだとか。お客さんで昼間に働いている方は1割ほど。年齢層は20代から60、70代とかなり幅広い。グループ客よりも「1人で来店する方が多い」そうだ。

ホストの方の前職は鳶職や工事関係など、さまざま。年齢層は「大体20代半ばがメイン」。しかし、30代半ばの人もいる。「何歳まで(ホストを)やる人が多いのか」と尋ねると、「30歳前に上がる人が多い」とのこと。

「どのような人がホストになれるのか」と尋ねると、「超絶イケメンでもやる気がないとダメ」「やっぱりやる気しかない」との答え。お客さんの好みもそれぞれ。中には「イケメンではなく気楽に話せる人がいい」「お客さんとして扱われるのがイヤ」な人もいれば、“俺様系”がスキな「ドMっ子」もいる。なので接客は十人十色。

面接時に言葉づかいがきちんとしていなかったり、問い合わせメールに絵文字を使ったりする子が「売れることがある」「だからわからない」と相談役の増田譲(残念ながら写真はNG)さんが教えてくれる。広さんによると、「モテない・お酒が飲めないといった人がホストになるケースもある」そうだ。

ホストクラブの管理職とは!?

ホストクラブは一般的に元・ホストの方が経営や管理をすることが多い。だが、「アニバーサリー」は他店とは異なり、ホストの経験がない増田さんが管理を行っているという。増田さんはもともと昼の仕事に就いており、「宅建を取ろうと思っていた」そうだ。

しかし、もともと知り合いだった現・副社長を手伝うため「アニバーサリー」に参加することに。増田さんが店に来た当初は毎日過不足金が発生したり、タイムカードが厳守されていなかったりするなど、「サークルノリだった」。そこで、ルールや体制を作っていったという。

しかし、改革を初めて1年半ほどは「(スタッフとの)摩擦もあった」。また、今でも「若者とのコミュニケーションには苦労することもある」とか。中には怒るとふてくされてしまう若者もいる。そのため、“怒るのではなく、説明する”ことにしているとのこと。

業務上何かあると(仕事で酒を飲み)酔ったホストの方々に指導や注意をしなくてはならない。しかし、中には我を忘れて飲み、かなり酔っている人もいる。

現在、「アニバーサリー」に所属するホストの方々は30人ほど。ホストの世界も会社や学校のように「さまざまな人がいるんだな」とあらためて実感する。

ホストの年収っていくらなの!?

ここでホストの方々に「休日は何をしているの?」と質問。すると、寝ていることもあるが、「アニバーサリー」のスタッフで「バーベキューに行ったり、フットサルをしたりする」とのこと。夜の世界というと、「やるか、やられるか」「取るか取られるか」といった、サツバツとした感じかと思っていた松宮。だが「皆仲がいい」と聞き、驚く。

プライベートでも「ついインタビューしてしまう」という職業病を持つ松宮。同様にホストの方々も“職業病”はあるのか!? すると次々に「テーブルの水滴を拭いてしまう」「おしぼりをたたむ」「カラオケに行くと思わず手拍子」などの興味深い回答が!

ここで「女性にモテる秘訣」を聞いてみる。すると「まずは自分のことを知ること」と真摯に答えてくれる葉介さん。「自分にも魅力がある、と自信を持つことが大事」「自分もモテるタイプじゃなかった」と意外な事実を話してくれる。

ずばり「年収はいくらか」と尋ねる。すると広さんが「売れてる子で3000万くらいかな?(笑)」と冗談ぽく答えてくれる。最後に将来の夢を尋ねると「独立して自分の店を持ちたい」という声が多く上がった。

■取材を終えて

ホスト初体験で「1対1でしっとりと飲むのでは?」と思っていたが、“皆でワイワイにぎやかに”というスタイルで意外だった! しかし、「1人で来店する方も多い」そうなので、お客さんのニーズに合わせた接客を行っているのだろう。 また、芸人さんのような“言葉に対する反射神経”が鍛えられているホストのお兄さんはすごいと思った!

※本記事は2014年8月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。