中国国家档案局はこのほど、フィリピンやベトナムなどと領有権争いのある南シナ海の西沙(英語名パラセル)、南沙(同スプラトリー)、中沙(同マックレスフィールド)の3諸島に関する公文書館「西南中沙群島档案館」を海南省に設立することに同意した。26日付の海南省共産党委員会機関紙、海南日報が伝えた。南シナ海における中国の主権をアピールするものとみられる。

 記事によると、現在建設プロジェクトが進んでいる「西南中沙群島档案館」の敷地面積は3000平方メートル。同館のおもな役割は「西沙・南沙・中沙3諸島の公文書や現物資料を収集・整理・保存し、社会一般に開放、展示すること」で、建設されれば「特色ある愛国主義と国防教育の基地」になるとしている。

 海南省档案館が保管する3諸島に関する公文書や写真のほか、広東省の中山大学からも100点あまりの史料を収集した。これには唐代から現在に至るまでの地図、歴史文献資料、編さん文書などが含まれるという。

 海南省档案館はまた、中国第一歴史档案館(北京市。清代以前の史料を保管)、中国第二歴史档案館(南京市。中華民国時期の史料を保管)、「台湾図書館」(台湾・台北市にある中華民国「国家図書館」のこと)、国史館台湾文献館(台湾・南投県)とも連絡を取り、協力を要請しているという。

 記事は「西沙・南沙・中沙諸島は古来、中国固有の領土である」とし、「西南中沙群島档案館」の建設は、「わが国の南シナ海における主権と海洋権益を守るとともに、西沙諸島の観光開発と、海南島の『国際観光島』建設に重要な役割を果たす」と意義を強調している。(編集担当:阪本佳代)