わびしい給食を英少女が嘆く、ブログ掲載の写真に驚きの声が続々。

ところが、いざ先生の許可を得て給食の写真を撮ろうとしたのは良いものの、まさかのカメラ故障のアクシデントが発生。1週間ばかりうまく行かずに更新されないままだったが、結局父親にカメラを借りてようやく写真撮影に成功し、最初の給食紹介は5月8日付で行われた。掲載されたのは、8日当日と前の週に出されたという2枚の写真。それらは、ワンプレートの容器にあまりに多くの隙間が見える、充分過ぎるインパクトがある給食の写真だった。
特に8日の給食で出されたのは、ピザとコロッケ1つにカップケーキ、それに粒が数えられそうな程度のコーンのみで、誰が見てもあまりに少量。ペインちゃんはコメントの中で、「ピザは問題なかった」とする一方、「コロッケはもっと食べたかった」と不満を示している。そして、彼女にとって1番の問題はやはり量だったようで、「私は午後も(授業に)集中しなくてはいけないのに」「(この量で)皆さんも集中できる?」と訴えた。給食に対する彼女の評価点も10点満点中6点と、5月10日まで紹介された中で最低の点数を記録している。
彼女のブログについて父デイブさんは、始める際に「『人気になるんじゃないか』と冗談を言ってたら、本当にそうなるなんて思わなかった」とコメント。8日の更新後にペインちゃんがチェックしたとき、ブログへのアクセス数はわずかに「3」だったという。しかしブログを見た人たちがTwitterで広め始めると、一晩にしてアクセス数は2万5,000へと急上昇。コメントも多数寄せられ、5月10日にはアクセス数が10万を超えたそうだ。
実際、彼女の学校給食には多くの人が衝撃を受けたようで、コメント欄には「信じられない」「これで2ポンドは高すぎないか」など、彼女の気持ちに共感する意見がズラリ。同時にこのブログを始めた彼女のアイデアを評価する声もあり、英国内に留まらず、スペインや南アフリカ、ブラジルなど世界の人から激励のコメントも多数寄せられている。また、英国の大人気シェフで、学校給食の改善運動に取り組んでいるジェイミー・オリヴァー(※「裸のシェフ」の呼び名でも知られる)も彼女のブログを見て、父親にTwitterでメッセージを寄せたそうだ。
彼女の学校は特定されていないものの、複数の英国メディアが報じていることから、学校関係者にも給食に対する人々の意見が耳に届いているはず。わずか数日の間に英国で広がった1人の少女の声が、学校給食の改善を促す動きに繋がっていくと期待したい。