三橋玲子さん(撮影:野原誠治)
モデル・女優として、近年活躍の幅を広げている一人に、三橋玲子さんがいます。その仕事やブログを見ても分かる通り、彼女が興味を持ち、仕事として関わるジャンルは、食であり美容、ファッション、IT、ゲームにパチンコと、実に幅広く、最近では、歴ドル(歴史)、鉄ドル(鉄道)、ゲードル(ゲーム)など――、いわゆる○○ドルといった肩書きを付け、得意分野をことさら強調することで独自色を出そうとする女性タレントが増えている現状に照らし合わせれば、大人しく色がないという印象を持たずにはいられませんでした。

ですが、そんな表面的な流れにとらわれることなく、自然体を崩さない三橋さんは、現在も仕事として、様々なジャンルのプロモーションであったり、その広告塔として活躍しています。では、そんな三橋さんが自ずと活躍の幅を広げていくことができるのは一体何故なのでしょうか? 話を聞けば、そこには、うちに秘めた強い想いや信念を感じることができました。

――モデルや女優になったきっかけというのは?

三橋玲子(以下、三橋):もともとは高校生のときにスカウトされたのがきっかけです。人見知りで、人前に立つのも苦手だったんですけど、そんな自分を変えたくて・・・。

その前にもお誘い頂いたことはあったのですが、自分にはとても無理だと思っていましたので、お断りしていたんですね。ただ、人見知りな自分にずっとコンプレックスを感じていて、それを克服したいと思い、勇気を出して一番苦手なところに飛び込んだら、変われるんじゃないかって思い直すようになりました。

――このお仕事に就くようになってからは、どのような活動をされていたのですか?

三橋:例えば、「Lily」というフリーマガジンの表紙をやらせて頂きました。『Lily』というのは、楽しく知的美人を目指す女子大生のためのフリーマガジンなのですが、その他にも、学生さんと一緒に社会でご活躍されている方のインタビューなんかにも同行させて頂いたり、一緒にお話しさせて頂いたり、また、別の雑誌とかでも記事を書かせて頂いたりしています。

――取材のお仕事などもされているのですね。強く印象に残った方などはいらっしゃいましたか?

三橋:どの方も普段はお会いできないようなすごい方ばかりでしたね。中でも、寺垣武さんという音響機器の第一人者の方がいるのですが、“スピーカーから流れる音を、そのまま再現しているものは一つもない”という話しを伺いました。これは、メーカーごとに、低音が綺麗なスピーカーであるとか、色を付けてしまっているということですね。

本来の音をそのまま再生しているものがない。でも、寺垣さんはスピーカー再生機という呼び方をして、本当の音をそのまま再生することにこだわった方なんですね。

寺垣さんのお話を聞いて、私のやっている仕事も似たような部分があると思ったんです。例えば、一つのモノを宣伝させて頂くにしても、そのモノに関わった方々のメッセージってあるじゃないですか。

そうしたモノを確実かつ正確に受け取って、色を付けずに表現することで成り立つお仕事なんだという部分では、私もスピーカーの役割と同じなんだなって。

――「Lily」の経験というのは、自分の仕事や人生にも、しっかりとフィードバックがあったわけですね。

三橋:自分の人生に照らし合わせて、結局言ってることって、皆さん同じようなところに行き着いている気がしました。人としての在り方とか、他の人を想う大切さを突き詰めたような――、それが一番物事の本質なのかなって、とても勉強になりましたね。

――自分で見聞きして感じたことが大きいですよね。

三橋:直接会える機会って、ほとんどないと思うので、私のブログとかでも少しでも取り上げて、一人でも多くの方に、その言葉を伝えることで色んな方にも知って頂きたいなと思っています。