W杯で相次ぐ”ユニフォーム破損”「影響を受ける」 同メーカーで4事象「軽量性を最優先した」
W杯で発生しているプーマ製ユニフォームの破損問題
2026年ワールドカップ(W杯)において、試合中にユニフォームが破れるという奇妙なトレンドが急増している。
ここまで大会が始まって以来、4人の選手が試合中にシャツを破かれ、そのうち3ケースでピッチ外に出て交換を余儀なくされた。そして、この4つのケースはいずれもプーマ社製のユニフォームを着用していた。英公共放送「「BBCスポーツ」が報じている。
ユニフォームが破れる事態は開幕日から始まった。韓国対チェコ戦では前半25分にチェコ代表MFパヴェル・シュルツが韓国DFに引っ張られると、大きな穴が開いた。またアメリカ対パラグアイ戦では、パラグアイ代表DFグスタボ・ゴメスが試合開始わずか8分でシャツのサイド部分を破かれ、破れた部分をショーツに詰め込んでプレーを続行。ベルギー対エジプト戦、スコットランド対モロッコ戦でも同様の事例が相次いだ。
いずれのケースも相手選手に引っ張られた際に発生しているが、他メーカーのユニフォームを着用した選手が同様の接触をしても破損は見られていない。この頻発するトラブルの背景には、同社が「ウルトラウェーブ」と呼ぶ特殊な素材がある。リサイクルポリエステルを主成分とし、重量はわずか72グラム。同社が「試合で最も速いフットボールジャージ」と銘打ち、長年の厳格な着用テストを経て開発された軽量素材だ。
この問題について、プーマ社は「BBCスポーツ」に対して声明を発表した。
「サッカーは接触の多いスポーツであるため、ユニフォームに非常に強い力や極度の物理的ストレスがかかると、シャツが影響を受けることがあります。重要なのは、これらの事例が選手のパフォーマンスに影響を与えないということです。選手からのフィードバックでは、最高レベルでより良いパフォーマンスを達成するために、ジャージにはより軽い素材を好むことが示されています。だからこそ開発にあたり、動きやすさ、通気性、快適性と組み合わせて軽量性を最優先したのです」
ファンの間で「オーセンティック」として販売されている製品もこれと同じ素材で作られており、オンライン上でのレビューでは通気性や快適性が称賛される一方で、耐久性については批判的な声も上がっている。同社は今大会でオーストリアやコートジボワール、オランダ、ニュージーランド、ポルトガル、セネガル、スイスなどのキットも製造しており、今後の動向に注目が集まる。(FOOTBALL ZONE編集部)
