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 ◇セ・リーグ 阪神3―4ヤクルト(2026年6月23日 甲子園)

 阪神・才木浩人投手(27)が23日のヤクルト戦(甲子園)で6回を無失点にまとめ、8三振を奪った。奪三振数は両リーグ最多の96に伸ばし、奪三振率は11.47。2019年に千賀滉大(ソフトバンク)が記録した11.33を超えるペースを維持している。1点リードの8回に、3番手・岩崎優投手(35)が逆転を許した痛い敗戦の中で、登板6試合ぶりに得点を与えず、復調を印象付けた。 

 復調を告げる8奪三振に期待は膨らむ。先発の才木は6回3安打無失点の力投。6勝目こそつかむことはできなかったが、先発の役目は果たした。

 「やっと(自分)らしいというか、(自分)ぽいピッチングができたかなと思いますし、最後のピンチも三振を取れたというところは良かったかなと思います」

 最大のピンチを迎えたのは6回。古賀にフェンス直撃の二塁打を浴びるなど、2死一、三塁とされたが、ここからギアを上げた。松下に9球粘られながらも、最後は低めのフォークで空振り三振。マウンドで雄たけびを上げながら力強く拳を握った。

 直近2試合は2連敗を喫していたが、しっかり立て直してきた。前回16日の西武戦から中6日での登板。本来なら残留調整だったが、19〜21日はチームの横浜遠征に同行し、試行錯誤を重ねながら状態を上げてきた。この日の8Kが復調の証と言っていい。「真っすぐでも空振りを取れたり、フォークで三振を取れたり、いい感じかな」とうなずく。

 両リーグトップの96三振を奪い、4年連続の100奪三振まであと4に迫った。奪三振率11.47とし、プロ野球記録の19年千賀の11.33を上回るペースで推移している。「イニング以上の三振数を取れているので、そこはしっかり継続してやっていきたい」。オフには奪三振率の向上を目指してフォークの改良に着手するなど、三振に強いこだわりを持って取り組んできた成果がはっきりと数字として現れている。

 悔しい逆転負けを喫し、白星をつかむことはできなかった。それでも、ともに戦うチームメートへの気遣いは忘れない。「(中継ぎ陣には)いつも助けられている。チームなので、みんなでカバーしてやっていけたらいいかな」と語気を強めた。

 確かな手応えをつかんだ100球の力投。本来の姿を取り戻した右腕が、次こそチームを勝利へと導く。(山手 あかり)

 ○…才木(神)が6回を投げて8奪三振。シーズン96奪三振で23年から4年連続100奪三振へあと4とした。達成すれば阪神投手では能見篤史の7年連続(11〜17年)以来。右投手では藤浪の新人から4年連続(13〜16年)以来になる。

 ○…奪三振率は登板前から0.05増えた11.47(75回1/3、96奪三振)とし、プロ野球記録の19年千賀(ソ)11.33(180回1/3、227奪三振)を上回るペースで推移している。