将棋のヒューリック杯第97期棋聖戦五番勝負第2局が6月19日に行われ、藤井聡太棋聖(竜王、名人、王位、棋王、王将、23)が服部慎一郎七段(26)に快勝し、開幕2連勝で防衛と7連覇に王手をかけた。ノーミスとも言える圧巻の指し回しを見せた絶対王者に対し、ABEMAの中継で解説を務めた先輩棋士たちはその“充実ぶり”を大絶賛。その強さと精神力に、ファンからも驚嘆の声が殺到している。

【映像】藤井棋聖が「完全体」に近づいた?一局

 本局の戦いぶりを受け、解説の深浦康市九段は「この充実ぶりは想像以上」と脱帽。「王将戦、棋王戦の防衛戦が苦しかったところを乗り越えて、藤井棋聖は“完全体”に近づいている」と、直近のタイトル戦での苦境を跳ね返し、さらに凄みを増した王者の現在地を表現した。

 深浦九段から飛び出した「完全体」というパワーワードに視聴者も即座に反応。コメント欄には「それに尽きるよね」「フリ−ザ」「これ以上完全になられたらもう」「完全体!!」「スーパー将棋星人に目覚めてしまった」と、畏怖すら混じった興奮の声があふれ返った。

 さらに番組内では、聞き手を務めた野原未蘭女流二段が、藤井棋聖の“メンタルコントロール”に関する貴重なエピソードを披露した。野原女流二段は以前、棋王戦の就位式の際に「連敗が続くと切り替えが難しいと思いますが、どのようにされていますか?」と、トップ棋士ならではの苦悩について直接質問をぶつけたという。

 これに対する藤井棋聖の答えは「なかなか切り替えるのは難しいけれど、自分が勝っていくことで気持ちを切り替えている」というものだった。このストイックな返答を受け、野原女流二段は「自分を信じて指されているのかなと感じた。自分でしか戻すことができないので、お言葉が深いなと思った」と、王者の孤独な戦いと揺るぎない自負心に強く感銘を受けたことを明かした。

 盤上でのパフォーマンスのみならず、精神面でも底知れぬタフさを見せつける藤井棋聖。「勝つことでしか切り替えられない」という“藤井流”のメンタル術に、ファンからは「メンタル面が強い」「かっこよすぎる」「王将戦と棋王戦の逆転W防衛で更に強くなった」「完全体の将棋星人」と絶賛のコメントが続々と寄せられていた。無双状態に入りつつある絶対王者の進化は、まだまだ止まりそうにない。

(ABEMA/将棋チャンネルより)