18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比17.60ポイント(0.43%)安の4090.48ポイントと反落している。
 投資家の慎重スタンスが再び強まる流れ。米利上げ観測が嫌気されたほか、中国の景気不安も改めて売り材料視されている。米連邦準備理事会(FRB)は17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り現行の金利水準(3.5〜3.75%)を維持することを決定したが、メンバーによる金利見通しによると、年内に1回の利上げが実施される見通しだ(3月時点では年内1回の利下げ見通し)。中国の経済動向を巡っては、今週報告された中国の月次経済統計で消費や不動産などの指標が悪化し、内需の弱さが鮮明化している。また、中国株マーケットはあす19日が端午節の祝日で休場。週末の3連休前とあって、売り圧力も意識された。
 ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が相場を支えている。足もとでは、中央銀行の中国人民銀行が18日、リバースレポ取引を通じ、満期日との差し引きで595億人民元の資金を市中に供給。純資金流入は10日連続となる。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が下げ主導。中国工商銀行(601398/SH)が2.7%安、中国農業銀行(601288/SH)が2.5%安、中国平安保険(601318/SH)が6.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が5.9%安、中信証券(600030/SH)が3.0%安、国泰海通証券(601211/SH)が2.8%安で引けた。
 酒造・食品飲料株も安い。山西杏花村フェン酒(600809/SH)が3.8%、江蘇今世縁酒業(603369/SH)が3.5%、貴州茅台酒(600519/SH)が2.0%、上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が4.6%、仏山市海天調味食品(603288/SH)が2.6%、東鵬飲料(605499/SH)が3.8%ずつ下落している。発電株、資源・素材株、運輸株、不動産株なども売られた。
 半面、ハイテク株は物色される。電子機器メーカーの成都旭光電子(600353/SH)が10.0%(ストップ)高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が7.5%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が7.3%高、計算資源レンタル事業主力の江蘇利通電子(603629/SH)が7.0%高で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、人工知能(AI)半導体大手の中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が14.2%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は3.8%逆行高した。医薬株、軍需産業株の一角も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が5.73ポイント(2.13%)高の274.14ポイント、深センB株指数が8.58ポイント(0.75%)安の1134.30ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)