警視庁

写真拡大

 通販サイトの返金手続きを装い、客に決済アプリ「PayPay(ペイペイ)」を操作させて金を送らせたとして、警視庁が札幌市の無職の男(33)を電子計算機使用詐欺容疑で逮捕したことがわかった。

 同庁は男が「闇バイト」に応募し、自身のペイペイのアカウントを「返金詐欺」グループに提供したとみている。

 捜査関係者によると、男は何者かと共謀して昨年8月14日、通販サイトでスポーツ用品を買った女性にメールで「在庫切れのため電子マネーで返金する」と連絡。ペイペイで自身に4回にわたって計約21万円を送らせた疑い。調べに「ペイペイで金を受け取ったことは間違いないが、だましてはいない」と容疑を否認している。逮捕は今月14日。

 女性が案内に従ってサイトの「ヘルプセンター」に連絡したところ、「ペイペイを起動して」「認証コードを入力して」などと電話で指示され、送金機能だとわからないまま送ってしまったという。翌日になって女性がアプリの履歴を見て被害に気づいた。通販サイトは削除されており、架空だったとみられる。

 捜査関係者によると、男は「数年前にX(旧ツイッター)で闇バイトに応募した」と供述している。秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」で、「ペイペイで金を受け取る仕事」などと中国語で伝えられていたという。

 同庁には昨年、同様の返金詐欺に関する相談が約180件寄せられている。PayPay社は、他人の指示でアプリを操作しないよう呼びかけている。