清水章吾さん(2004年撮影)

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「アパートにパトカーで帰ってきたこともありました。ちょっと認知症がかっているけど、それは私がサポートしているから」

【写真を見る】18歳年下のパートナー水沢巡美さんと現在のアパートでのツーショット。

 2002年に消費者金融「アイフル」のCMでチワワの"くぅ〜ちゃん"と共演し、一躍ブレイクした俳優の清水章吾(83)。かつてのスターの現状を前向きな表情で明かしたのは、18歳年下のパートナーで演歌歌手の水沢巡美(65)だ。

 NEWSポストセブン取材班は、2人が暮らす埼玉県内のアパートで現在の暮らしや2人の関係性について話を聞いた。【前後編の前編】

「俺は自分の家に帰る」進行する認知症と徘徊

 今回の取材で初めて明かされたのは、清水の健康状態の変化だった。生活保護を受けながら暮らしている清水は、昨年あたりから認知機能が低下し、現在は1日3回薬を服用しているという。最寄駅から徒歩30分ほどの場所にある、家賃3万円・2SDKのアパートで、水沢は献身的に清水を支えている。

「以前のアパートに一緒に住んでた時、私が夜勤の仕事から戻って来て昼間に寝ていると、『お世話になりました』って書き置きして出ていってしまったことがありました。警察に捜索願を出して、それでパトカーに乗せられて帰って来ました。

 自分が昔建てた埼玉県内の家が本当の家っていう認識があって、帰りたくても住所を覚えてないから説明できないんです。『家に帰りたい』ってたまに言うので、中に入れなくてもかつての家の周りをぐるっと車に乗せて戻ってくる。そうすれば気が済むんです」(水沢)

 取材中も2回ほど、警察官が「章吾さん元気〜? アイフルのコマーシャルを思い出しますね」と気さくに声かけにパトロールに来る場面があった。清水は「みんな良い人でね、悪い人はいないよ」と満足げだった。

元妻との泥沼騒動

 それにしても、一躍時の人となったベテラン俳優がなぜ生活保護を受け、家賃3万円のアパートで暮らすことになったのか。ここに至るまでの経緯を、2人を知る関係者が明かす。

「清水さんには、40年間連れ添った前妻のハルマンさんがいましたが、実際は家庭内別居状態で2019年に離婚しました。翌2020年には『週刊新潮』で、ハルマンさんや彼女の連れ子へのDV疑惑が報じられ騒動に。

 その後、清水さんは報道を苦に自殺未遂をしたことや反論告白するなどし、泥沼の展開となっていました」

 現在の清水は、月々の生活保護費から家賃を引いた残り約6万円と、水沢の収入で生活を送っている。水沢も週に5日、深夜まで群馬県高崎市で運転代行のアルバイトをして家計を支えているが、決して楽な状況ではない。

「この前は最悪で、近場ばかり3件しか仕事がなくって、8時間拘束で3000円しかもらえませんでした。月の稼ぎは15万〜16万円ですが、車のリース代、携帯代、各種保険代などで11万円は引き落としになってしまう。残りの4万〜5万円で生活していますが、足りなくなったら章吾さんの通帳からお借りします。だから節約して、ぎりぎりの生活です」(水沢)

 ガスや携帯電話が止められることもある過酷な日々。それでも、2人の食卓にはぬくもりがある。水沢は「チャーハンが好きだから作ったり、宇都宮焼きそばっていうのが美味しいのでよく買ってくるんです。ナポリタンなんかもよく食べます」と笑う。

 戸籍上の繋がりはないものの、笑顔を見せ、互いに寄り添う2人。だが、水沢の献身の裏には、元妻ハルマンさんとのあいだに抱える訴訟トラブルと「有罪判決」という現実があった。なぜ彼女は訴訟にまでなりながらも清水と一緒にいるのか。後編では、赤裸々に語られた現在の関係と、知られざる絆の形に迫る──。

(後編へつづく)