確実に力をつけてきたタガノデュード(撮影・石湯恒介)

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 「天皇賞(春)・G1」(5月3日、京都)

 大阪杯4着から臨むタガノデュードが淀の長距離決戦で一発を狙っている。3000メートル以上の距離を走るのは初だが、陣営は対応できると前向き。近年はキングカメハメハ系が強いレースで、血統的にもプラス要素が後押しする。強いG1馬はいるが、アッと言わせる快走を披露してみせる。

 JRAには3000メートル以上の平地重賞が年間5レースしかなく“場数”を踏むのは難しい。それだけに天皇賞・春出走馬の関係者からは、よく「やってみないと分からない」というコメントが飛び出す。タガノデュード陣営もそうだ。「(3000メートル級は)初めてだからなんとも言えないね」と宮師は慎重に構える。もっとも、その言葉から伝わってくるニュアンスは決してネガティブなものではない。

 「もともと心肺機能は強いし、長い距離でも使いたいと思っていた馬。最近のレースでは、かなり長くいい脚を使っているよ」

 例えば前走の大阪杯。勝負どころで一気に外に持ち出されると内の馬をのみ込むように加速。そのままゴールまで伸び続け、24年のダービー馬ダノンデサイル(3着)に首差まで迫る4着に食い込んだ。1〜3着がG1馬で、それらをしのぐメンバー最速のラスト3Fを発揮したように、強い競馬だった。古川吉は「もともと能力は高かったけど心身のバランスが整い、結果が出るようになった」と成長を認める。

 距離についての対策は「最初の2600メートルをどれだけロスなく走るか」だという。「この馬にはキャリアを積んできた強みがあるし、その中で(自身が)色々と試してきたから…」。主戦騎手だからこその強みが生きるだろう。

 近4年で、父キンカメ系の馬が3勝をマーク。04年ダービーを常識破りのロングスパートで制したスタミナが引き継がれているのだろう。タガノデュードの父ヤマカツエースもキンカメの直子。その血が2度の坂越え3200メートルで目覚める。