信越化学工業、業績予想の開示見送り…中東情勢で「合理的予想が難しい」
信越化学工業は28日、中東情勢による事業環境の変化を理由に、2027年3月期連結決算の業績予想の開示を見送ると発表した。
原材料の供給制約や価格変動で、「合理的に業績を予想することが難しい」と説明している。
同社は、水道管や建材に用いられる塩化ビニール樹脂を生産している。塩ビ樹脂はエチレンと塩素から作られており、エチレンの主原料となるナフサ高騰の影響を受けている。同日の決算説明会で、斉藤恭彦社長は中東情勢による生産への影響は限定的だと述べつつも、「市況や経済が今後どう変動するかは見通しがたい」との認識を示した。
26年3月期の売上高は前期比0・5%増の2兆5739億円、最終利益は11・2%減の4744億円だった。半導体材料が好調な一方、塩ビ樹脂は市況低迷による価格低下が響いた。
