【近未来の街】トヨタ「ウーブン・シティ」の新たなエリア公開…旧東富士工場をリノベーション(静岡・裾野市)
トヨタが目指す近未来の街「ウーブン・シティ」で、22日、新たなエリアが公開されました。
(高山 基彦 アナウンサー)
「裾野市にありますトヨタ自動車の旧東富士工場です。この度、新たに「ウーブン・シティ」の活動拠点として生まれ変わりました。この工場、どう変わったのか、きょうはしっかりと見ていきたいと思います」
22日、公開されたのは、「インベンターガレージ」。トヨタ自動車が50年以上にわたり乗用車を生産してきた東富士工場の建物をリノベーションした施設です。
「ここは街というより、未来の為のテストコースです」
「ウーブン・シティ」は総面積約29万4000平方メートル。その内4万7000平方メートルの第1期エリアが、2025年9月に開業。
住宅棟を含む14棟の建物があり、トヨタの関連企業をはじめ食品やロケット開発会社などが参加し、実証実験が始まっています。
22日に公開されたインベターガレージには新たな発明の試作品を作ったり実証実験を行ったりするスペースが備えられています。
(高山 基彦 アナウンサー)
「さあ、中入ってきました。床を見てみますと、結構なんでしょう、新しいっていう感じはしませんし。あともう1つ気になった、あっち見てください。安全第一ってありますよね。当時の工場をそのまんま残している、そんな印象があります」
しかし、その中では様々な企業が最先端の研究開発を行っていて、22日、新しい技術が公開されました。
(高山 基彦 アナウンサー)
「新たに開発に加わった企業のブースにやってきました。こちらではですね、実際に写真を撮って、AIがその人が好きな曲を選定してくれるっていうことなんです。実際にやっていただきます。お願いします」
このカラオケ機器メーカーは、スマートフォンで顔写真を撮ると、その人が好きそうな曲をAIが選んでくれる技術を紹介していました。高山アナウンサーの場合は宇多田ヒカルさんのサクラドロップスなどの曲が表示されました。
(第一興商 執行 里恵さん)
「これは“フェイサーチ”という機能で、今弊社でもすでにリリースしているものですが、このウーブンシティでもっとその精度を高めたい。例えば顔写真以外のデータをとったりとかですね。そういうところも含めて、今度はグループの皆さんで、もう選曲なんかしなくてもいきなり最初から歌えるような環境を提供して遊んでみていただけたらなという風に考えてます」
(高山 基彦 アナウンサー)
「こちらのZ会のグループなんですけども、遠くにいる先生が書いた文字を光で子どものノートに直接書いてくれるということで、この技術を、ウーブン・シティでさらに発展をさせていくということなんです」
(Z会グループ 栄光 上野 裕治さん)
「今までもオンライン授業そのものはあるんですけれども、例えばオンライン授業ですと、生徒さんの書いている内容を一旦画面に移さないといけないということがありました。これを使うことで、いちいち画面に移さずともできるようになる、よりコミュニケーションが取りやすくなるのではないかと思っていますので、そういったところを試していき、かつ、この技術自体が広まっていけば、遠隔地とかでも、先生の足りないところとかでも授業の提供できるのではないかなと思っております」
この飲料メーカー「ダイドードリンコ」のブースに展示されていたのは…。真っ白な自動販売機です。
(ダイドードリンコ 古門 義浩さん)
「まずはですね、この自動販売機として、見た目上全然自販機に見えないというところを、まずは自動販売機として普通に使っていただけるかどうか、これを今この町で実証しております。この次に、こちらの自動販売機、ただ白いだけじゃなく、真っ白なキャンパスと捉えることで、例えば大きな絵を描いて商品のプロモーションでもいいですし、企業の売りたい商品の自販機の中身じゃなくても、いろんなものの訴求をこの広告として使うことができますので、より目立たせるといった方向の施策もこれから考えていきたいなと思ってます」
「ウーブン・シティ」に置くことによって様々な意見が得られ、今後の実用化に向け役立てられるということです。
(高山 基彦 アナウンサー)
「こちらのエリアでは、安心安全に暮らせる技術、どういったものが開発されているのか展示されています。すでに実装直前の技術も展示されているということです」
(ウーブン・バイ・トヨタ 孔 全さん)
「こちらがウーブン・シティAIビジョンエンジンとなりますので、例えばこの基盤エアモデルを町のカメラとリンクしていただければ、そちらの情報とこちらのマップの情報に合わせてエアビジョンエンジン、インポートいただければ、ドライバーから見えない視点の情報をインフラのカメラを経由してAIビジョンエンジンで処理して、適切なタイミングで情報を提示したりすることが可能になる安全システムになっております。大分市でこういった実証実験の舞台もあるんですけども、実際そういったものだけではなくても、外の同じような環境でインフラと連携して、分身の外でも同じような事象、ゲーム、これからも走らせて、あるいは推進していきたいという風に考えております」
AI技術で新たな価値の創出を目指す「ウーブン・シティ」。豊田章男会長のデータを取り込んで開発された「章男くんAI」が、どれくらい本物に近いかを検証する動画も紹介されました。
(検証動画)
(章男くんAI)
Q.初恋はいつですか?
「初恋ね。そこは本音でと言われても、今パッとキレイに思い出せる感じじゃないんです。子どものころから社長の息子とか創業家とか、そういう見られ方をずっとしてきたので、自分自身を見てほしいという気持ちはすごく強かったんですけどね。だから誰かを好きになるという話も、普通の男の子の気持ちだったと思う。だけど、『いつが初恋ですか』と聞かれると、そこはうまく答えられないな。むしろ僕は7歳のときに、サーキットで受けたエンジン音とかガソリンのにおい、そのときのクルマへのトキメキの方がはっきり覚えている。だから初恋の相手は覚えていなくても、クルマへの恋ははっきりと覚えている、そいいうことじゃないかなと思いますよ」
(トヨタ自動車 豊田 章男 会長)
Q.初恋はいつですか?
「私?それ、こういうところで言いますか?僕の公式初恋は幼稚園のとき。物心ついて、いいなあと思ったのはそのころ。AIはなんて答えたの?(クルマが初恋というふうに言い換えた)僕もそれ使おう、これから…美しいストーリーだ」
「ウーブン・シティ」の責任者・豊田大輔氏は、「ウーブン・シティ」の今後についてこう話します。
(ウーブン・シティ 責任者 豊田 大輔さん)
「この地では、AIを活用しなが新たな価値を生み出す。それはヘリテージとイノベーションの掛け算です。まだ完成された姿ではありません。だからこそ、ここには未来を作る幕があります。その一歩を、私たちと一緒に、ぜひこの場所で体感いただければと思います」
(スタジオ解説)
(伊藤 薫平 アナウンサー)
ご紹介してきてますが、この「ウーブン・シティ」新施設を公開ということなんですが、改めてこの「ウーブン・シティ」とはということでご紹介していきます。
トヨタが進める未来の実験都市ですね。そして住民が実際に生活をしながら日常生活の中で実証実験をしていくというものなんですけども、今回紹介されたのがこちら。「インベンターガレージ」というもので、もともとは自動車工場だったんですが、それをリノベーションしまして、開発や実証スペースを完備していて、開発者の宿泊施設だったり交流スペースも設けられているような施設なんですが。望月さん、新たな開発拠点とも言えると思いますが、どんな印象をお持ちですか?
(コメンテーター フリーアナウンサー 望月 理恵 氏)
見ていてワクワクしかないですよね。本当に今まで誰も知らない未来を見せてくれる場所。さらに今回リノベーションされたということで、過去のところ自動車会社だったんだよというところもすごく大事にしつつの未来を見せてくれるところが本当にドキドキしました。しかもカラオケとか面白かったですよね。授業の仕方も変わって。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
ちょっと行ってみたくなりますよね。
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
好みを言われるんですね。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
そうですね、歌いたい曲じゃないっていう。何が好きそうかって。そして津川さん、今回、開発拠点としての色が濃いと思いますけども、実際にこの場所から革新的なものが生まれてくるってことなんですかね。
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
それが目的だと思いますね。豊田会長がテストコースだという話をされましたけども、自動車の開発だけではなくて、様々な技術の開発をある意味同じ場所で行うと、未来がどういう形になるのか私たちまだ誰も見てませんけども、開発者の皆さんの頭の中にはあるかもしれない。それをみんなここで形にすることで、新しいものがいきなり工場の中ではなくて、街の中で実験して作られていく。これはもう、どんどん加速していくんじゃないかという感じがしますね。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
はい。ちなみに望月さん、例えば、これ、仮に「住める」となったら未来の実験都市住んでみたい?
(コメンテーター フリーアナウンサー 望月 理恵 氏)
自分が技術者であれば住んでみたいです。何か開発する力がね、能力があるんだったら住んでみたいなと思います。あとはもう見学に行きたいぐらいですかね。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
それはちょっと取材でね、我々も行ってみたいなと思いますけども。津川さん、静岡に世界最先端の技術が集まって、これまでにないものが生み出されていくということで、県民としては、ちょっと高揚感ありますよね。
(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
そうですよね。実はこういった開発都市というのは、世界にも他にもいくつかあって、まさに競争になっているんですけども、トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーって、実は今、ものすごく危機感があるんですね。自動車産業が今大きく変わっていく。自動車を作るだけではなくて、「移動」というものをどうやって捉えていくか。街づくりをどうやって捉えていくかというところまで、今考えているからこその危機感から新しいものが生まれてくるという…これが静岡発で生まれると、ちょっと期待をしますよね。
(伊藤 薫平 アナウンサー)
ここで生み出された世界最先端の技術が、いつか静岡の街にも入ってくるかもしれません。未来を想像しながら、今後どのような広がりを見せるのか注視したいと思います。
