高橋惠子「0歳から21歳まで6人の孫と娘夫婦、75歳の夫が身近にいるので、人が生まれ老いていく過程がよくわかります」【2026編集部セレクション】
2025年上半期(1月〜6月)に配信したものから、改めて読み返してほしい「ベスト記事」を選びました。(初公開日:2025年1月24日)*****発売中の『婦人公論』2025年2月号の表紙は、女優の高橋惠子さん。1月に古希を迎えた高橋さん。昨年、娘一家が住むマンションの別室に引っ越したそうで――。発売中の本誌から、特別に記事を先行公開いたします。(撮影=浅井佳代子 構成=内山靖子)
* * * * * * *
古希を迎え
この1月に古希を迎えます。自分でも信じられません。
女優としては75歳で一区切りと思っていましたが、その年齢が近づいても、あら、私まだまだ元気だわ、と。(笑)
お芝居も82、83歳までは続けられるかしら。体が衰えたとしても気持ちが老け込むことはない気がしますし、《永遠のチャレンジャー》でいたいんです。
そんなふうに思うのは、母の影響が大きいかもしれません。同居していた母が「私、一人暮らしをするのが夢なの」と言い出したのは、78歳の時。
そして自分でマンションを探し、一人暮らしを楽しみました。学生時代の友達を招いてご飯を食べたり、お泊まりしたり。
転倒したことをきっかけに4〜5年で再び同居となりましたが、母は亡くなる前、「あの時、一人暮らしをして本当によかった」と言いました。
そんな母の姿を見て、夢を叶えるのは何歳でも遅くないと思うようになったのです。

「最近は人生をトータルで見るようになり、自分や人の年齢がまったく気にならなくなりました」
とても大きな役を与えていただき
今年は舞台が3本控えています。
なかでも『真夜中に起こった出来事』は、エネルギーが必要なお芝居です。
舞台はベルリン。息子を強制収容所から救い出すため、ヒトラー政権に立ち向かう母親を演じます。
過酷な状況に置かれた彼女の心境を想像しつつ、膨大なセリフも覚えなくてはなりませんが、とても大きな役を与えていただき、やりがいも感じています。

『婦人公論』2月号の表紙に登場した高橋惠子さん
「今の私が最高!」と思いながら
私生活では、昨年、娘一家が住むマンションの別室に引っ越しました。
0歳から21歳まで6人の孫と娘夫婦、そして75歳の夫が身近にいるので、人が生まれ老いていく過程がよくわかります(笑)。
でも、常に変化しているのに「その人」であることは変わらない。最近は人生をトータルで見るようになり、自分や人の年齢がまったく気にならなくなりました。
今年は、自分のいいところもダメなところも丸ごと愛して、ますます自分らしく。「今の私が最高!」と思いながら、新たな一年を過ごしていきたいですね。
