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 ◇パ・リーグ 日本ハム5−1ロッテ(2026年4月14日 ZOZOマリン)

 ロッテキラーは今季も健在だ!日本ハムの5年目・達孝太投手(22)が14日、ロッテ戦で8回を5安打1失点と好投。今季3度目の先発登板で、開幕ローテーション入りしたチーム先発陣の中で大トリとなる初勝利を手に入れた。同カードは無傷5連勝で、ZOZOマリンでは24年10月3日の初対戦から4連勝と抜群の相性を誇る。チームは連敗を2で止めて、再び貯金生活に突入した。

 まだ開幕から2週間余り。それでも、達にとっては相当長く感じていただろう。8回121球を投げ、5安打1失点で待望の今季初勝利。6人の開幕ローテーションの中では大トリとなる白星を手にし、硬かった表情が一気に崩れた。

 「今までで一番、うれしいかもしれないですね。勝ちが付くのと、付かないでは気持ちの部分も変わってくるので、とりあえず一安心って感じですね」

 1―0で迎えた2回。先頭の寺地に同点ソロを被弾するも、そこから粘った。直球にツーシーム、カットボールを織り交ぜて7奪三振。7、8回はともに1死一、二塁のピンチを背負うも後続を打ち取り、新庄監督も「2勝目?」とおどけながら「知っています(笑い)。おめでとうって言っておいて」と、右腕を称えた。

 「約束の1勝目」だ。今年2月の春季キャンプ。昨オフに阪神へトレード移籍した伏見と食事した際、「4人目になれよ」と声をかけられた。東海大で菅野、オリックスで山本、日本ハムでは伊藤とバッテリーを組んだ沢村賞請負人。昨季はNPB記録となるプロ初勝利からの7連勝全てを受けてくれた元女房役からの短いエールに意を強くした。

 「うれしかったですね。(沢村賞を)獲らないといけないなと思いましたね」と、達は振り返る。開幕から勝ちが付かない状況に「なんか最近、めっちゃ遅刻する夢を見るんですよ。ゆっくり準備していたら“もう1回裏終わっているよ”みたいな」と、精神的に追い込まれる時もあった。それでも、気持ちを強く保てたのは伏見のエールだった。

 これで、ZOZOマリンではプロ初勝利を挙げた24年10月3日のロッテ戦から無傷の4連勝。チームの連敗も2で止めた右腕は言う。「一つ勝てたことによって、すっきりしている。今まで我慢してきて良かったなと思う」。待ち望んだ今季初勝利は、元女房役との約束への大切な1勝となった。(清藤 駿太)