元プロハンドボーラー土井レミイ杏利、異色の音楽フェスを主催 テーマ“チル”に込める思いとは
元プロハンドボーラー土井レミイ杏利(36)が、5月23、24日の2日間、愛媛・今治市「タオル美術館」屋外ガーデンエリアで開催される音楽フェス「FABRIC SOUND(ファブリックサウンド)」をプロデュースする。
現役中に開始したTikTokで680万人のフォロワーを獲得し、24年の競技引退後は、セカンドキャリアとしてビジネスの道を選択。主にデジタルマーケティングを手がける中、元スポーツ選手としては異例とも言える音楽フェス挑戦への思いを語った。
フェスのテーマはずばり“チルフェス”だという。フェスと聞くと大勢で声を出して盛り上がる風景が思い浮かぶが、全く異なるものを想定。「『チルフェス』の名の通り、ピクニックみたいな感じで、芝生の上でくつろぎながら、ゴロゴロ寝転がりながら最高の音楽を聴こうよ、というコンセプトです」と掲げた。生産量日本一を誇るタオルの産地、今治の背景から着想を得て「ゆったり、ふわっとしているイメージ」を大切に、「デジタルの世界から離れて、自然に囲まれて音楽を聴く、現代社会の人にとっていい癒やしと刺激になるんじゃないか」と期待を込める。
タオル美術館×音楽というこれまでに無いコラボレーション。きっかけは同美術館を訪れたことにあった。美しい館内に魅了された上、「社長とお会いして一緒にお仕事をすることになって、もっと若者に来てほしいと問題点が上がりました。僕の強みであるTikTokは音楽のコンテンツ。美術館にある広大な庭、芝生と音楽、タオルに親和性を感じて、フェスだ!と決めました」と語った。
自身は少年期に毎日オーケストラを聞いて音楽の世界観をイメージし、世界を舞台に活躍するシーンを思い描いていたという。さらに現役時代には、試合前に必ずJ.T.Petersonの「Dreamwalker」を聞いて気持ちを奮い立たせていたとも話した。音楽の心への作用を熟知していることも、発想の大きな後押しとなった。
昨夏から構想開始し、自ら出演者集めに奔走。「“チル”に合わせてバラード系に強い方、音へのこだわりを強く持っている方を集めさせていただきました」といい、CENT/セントチヒロ・チッチ、さらさ、石崎ひゅーいら、軸と個性を併せ持つ名前が並ぶ。「コンセプトを説明したら『まさにそれをやりたかった』という方も」とアーティストと気持ちも一致。万全の準備を整え、最高の“チル”を届ける。
フェス用のオリジナルバスタオルも作成し、“今治ならでは”にも明確にこだわり「1回で終わらせるつもりは全く無い」ときっぱり。「これを皮切りに恒例行事にして、何よりタオル美術館を知ってもらいたい。そのお手伝いの一環として、フェスという話題性があるもので、皆が共有したくなる空間を継続していくことが目標です」と挑戦し続ける意思を見せた。
開催まで残り約1カ月。「僕も美術館の皆さんも初めてのチャレンジですが、来てくれる皆さまも、アーティストの方も、最高だったなと思える瞬間を作ります。タオル美術館の魅力にも触れてもらいたいですし、タオルや自然に触れることでリラックスして、またその先の人生を頑張れるような空間にします」と熱い思いを口にした。【寺本吏輝】
◆土井レミイ杏利(どい・れみい・あんり)1989年(平元)9月28日生まれ、千葉県出身。フランス人の父と日本人の母の間に生まれ、小3からハンドボールを開始。埼玉・浦和学院高、日体大をへてフランスリーグでプレー。16年から日本代表入りし、21年東京五輪では主将。同年に大崎電気からジークスター東京へ移籍。24年5月に現役引退。身長180センチ。血液型A。愛称「レミたん」。
