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静岡市教育委員会は2028年4月から、市内全ての中学校で統一制服を導入すると発表した。静岡県裾野市は5中学校で制服統一を2023年から実施。冬服は上着がブレザー、下はスラックス、スカートだ。ネクタイとリボンも選ぶことができる。夏服は紺のポロシャツとなっている。

公立中学校の制服が変化してきている。中学校の費用の中で、特に負担が重いのが制服だという。中学校に制服がある理由の一つに、貧富の差に関係なく平等に学べる環境を守り、毎日の服装を選ぶ手間や私服購入費を削減するというものがある。

しかし、ファッション性や機能性の追求、原材料の高騰などを受け、年々値上がりをしてきた。少子化の影響で新入生が減り、各学校の小さなロットでオリジナルデザインを発注することから、割高になり値下げも難しい。全国平均で約4万円で、10年前と比べ約2割高くなった。

こうした背景により、統一制服を導入する自治体が増えてきている。統一制服は、学校とは別に、複数の学校や地域で統一した制服のこと。制服より安い価格に設定がされているため、負担を減らせる。また、ジェンダーに配慮されており、女子生徒でもスラックスを選択することが可能だ。機能性も既存の制服より、夏は涼しく、冬は温かい素材を使っている。

全国968校で導入

全国で、すでに統一制服を導入している自治体もある。

神戸市は、「神戸モデル標準服」を2023年から導入。港町神戸をイメージしたネイビー系の色を採用している。上はブレザーで、下はスラックス、スカート、キュロットが選べる。価格も平均3800円安くなっている。2026年には全82校のうち、36校が神戸モデルを導入。現在は、市内全ての中学校で希望する生徒は着用できることとなった。そのためか非常に人気となり、品切れも続いている。市の教育委員会は「予想以上」と手応えを感じている。

千葉県鎌ケ谷市は2025年から実施。これまでは男子生徒が学ラン、女子生徒がセーラー服だった。温暖化により暑い時期が長くなっているが、制服の素材は伝統的なものを踏襲していた。実施後は、上着はブレザー、下はスラックス、スカートとなった。夏服は紺のポロシャツ、白のポロシャツで胸元に同市の頭文字「K」が刺しゅうされている。冬服・夏服共に、男女のアイテムに制約は設けられていない。

他にも143自治体、968校で導入されている。さまざまなものが時代に合わせて変化している。制服のシステムが変わるのも自明の理だ。今後、制服や制度がどのように変わっていくのか、動向を見守りたい。

文/並河悟志 内外タイムス編集部