着物を身近に!大分市中心部拠点にシェアリングサービス開始
大分市出身の女性が5年前に立ち上げた全国でも珍しい「着物のシェアリングサービス」。タンスに眠る着物を預かり、新たな息吹を吹き込むビジネスが今、市中心部に実店舗を構え、さらなる広がりを見せています。
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「眠れる着物」を主役に
大分市の府内五番街にオープンした店「キモノクローゼット」。代表で着物コンシェルジュのリヴィア清水夏子さんが、着る人の目的などに応じて着物をコーディネートし、貸し出しています。
この日来店した女性は、結婚式に参列する娘のために着物を選んでいました。
来店女性「自分では選べない選び方をしてもらえてるのが一番いいです」
大分市出身の清水さんは大学を卒業後、東京都内での就職を経て、Uターンして2021年に起業。東京で着付けの仕事をしていた際、保管場所に困っている人が多いことに気づき、着物を預かるビジネスを立ち上げました。
手入れを代行…必要な人にシェア
ここで貸し出されている着物や帯には、すべて持ち主がいます。各家庭で眠っている着物を預かり、虫干しなどの手入れを代行し、必要な人にシェアするサービスを5年前から提供しています。
清水代表:
「こちらがお客様から届いた着物ですね。自宅で詰めてもらい、送っていただく形です」
預かり数は1900点に
このサービスは、持ち主が預ける点数に応じて月額5000円~1万円の保管料を支払い、レンタルが成立した際には、売り上げの15%~50%が還元される仕組みです。起業2年目には500点ほどだった預かった着物も、今では全国各地から1900点が集まっています。
レンタル料は、店での着付け代金を含んで3万円からとなっています。帯や小物もそれぞれ持ち主が違うため、まさに世界に一つだけのコーディネートといえます。
清水代表:
「『着物をしまいっ放しで申し訳ない』という罪悪感を、『誰かの晴れの日に活用できる』というプラスに変えるのがこのサービスの一つです。内容が浸透し、預けたいという方々が徐々に増えてきたと思います」
「自分で着る」着物文化を広める
また、実店舗を構えたことで、着付け教室にも力を入れています。初めてのグループレッスンには3人が参加。手ぶらで受講でき、計6回のレッスンで一人で着られるようになることを目指します。
(受講生)「すごく細かいところまで指導していただいたので、思ったより難しくなかった」「練習が必要ですけど、きれいに着れたらいいなと思います」「ちょっとお茶しに行くというときも着物で行けたらいいなと思います」
清水代表:
「着物を日ごろから着ていただきたいと思う反面、自分で着られないというのが一つハードルになっていると感じています。大分県民みんなが自分で着物を着ることができればいいなというのを目標に頑張っています」
タンスに眠った着物をいかに循環させるか。実店舗という新たな発信地を拠点に、清水さんの新たな挑戦が始まります。
