北朝鮮外務次官「金与正談話は『明確な警告』…韓国が希望的観測」
北朝鮮が金与正(キム・ヨジョン)労働党総務部長の談話に対する韓国国内の前向きな分析について「希望的観測」という評価を出した。同時に「敵対国の韓国の本質は決して変わらない」とし、従来の「敵対的な二つの国家」基調を改めて確認した。
北朝鮮の張金哲(チャン・グムチョル)第1外務次官兼労働党10局長は7日深夜、朝鮮中央通信を通じて公開した本人名義の談話で、「韓国側がわが政府の迅速な反応を『異例の友好的反応』『首脳間の迅速な相互意思確認』と受け止めて的外れなことを言っているが、これは愚かなバカ者たちの希望を込めた勝手な解釈だ」と非難した。
今回の談話は2月の労働党第9回大会で党中央委員に選出されて一線に復帰した「対南通」張金哲氏が「第1外務次官兼労働党10局長」の資格で出した最初の対南メッセージだ。国家情報院は前日、国会情報委員会に対し、元統一戦線部長の張金哲が該当職位に就任したと報告した。
張金哲次官は金与正部長の談話の性格について「核心は明らかな警告だった」と規定し「短く丁寧な文章と表現で韓国に向けて機転の利いた警告をした」と話した。続いて「お前たちが安全に暮らしたいのならこのように率直に自らの罪を認めるべき」「安全に暮らすのなら再発を防ぐべき」「安心して暮らしたいのなら口出しをするな」などというのが「談話の基本内容」とも語った。
北朝鮮が金与正談話で李在明(イ・ジェミョン)大統領の「遺憾」表明(6日の国務会議冒頭発言)を受け入れるような表現を使用したが、その裏には、これをきっかけに南北接触や対話をする考えはないという警告が含まれていた点を強調したのだ。
また、張金哲次官は韓国政府が先月30日(現地時間)に国連人権理事会で採択された北朝鮮人権決議案共同提案国に名を連ねたことに対し、金与正部長が「韓国を町の犬が吠えるとむやみに追随して吠える野良犬」と評したという激しい表現で不満を表した。さらに「朝鮮民主主義人民共和国の最も敵対的な敵国の韓国の本質は当局者がいかなる言行をしようと決して変わらない」と述べた。これは金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が話す「敵対的な二つの国家」基調で従来の対南断絶基調を継続するという意志を改めて表したものと解釈される。
これに先立ち金与正部長は6日深夜に本人名義の談話を通じて、李大統領の遺憾表明に対し「わが国の首班(金正恩)はこれを率直で度量が大きい人物の姿勢を見せたと評価した」としながらも「いかなる接触の試みも断念するべき」と述べた。
これに対し青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)は「今回の南北首脳間の迅速な相互意思確認が韓半島(朝鮮半島)平和共存に寄与することを期待する」という反応を直ちに出しながら、南北首脳が間接的ではあるものの意思疎通をしたのと変わらないという認識を示した。韓国統一部も「南北両首脳の意思が迅速に確認されて意思疎通が実現したのは、韓半島平和共存に向かって進む意味のある進展」と評価した。
その翌日に北朝鮮が「青瓦台を含む韓国内の各界の分析は本当に見苦しい」として韓国側の前向きな評価に一線を画したのは、韓国を相手にしないという意志を改めて強調したものと解釈される。金正恩委員長は先月23日、最高人民会議の施政演説で「韓国を最も敵対的な国と公認し、最も明白な言動で徹底的に排斥し、無視しながら扱っていく」と明らかにした。
慶南大のイム・ウルチュル極東問題研究所教授は「談話の行間には、南北関係を自ら設定した『二つの国家関係』にしていくという緻密な計算が内包されている」とし「北は当分、軍事的緊張は管理しながらも対南断絶基調を継続するだろう」と述べた。
