追加招集ながらスコットランド戦の終盤に右CBでピッチに立った日本代表DF橋岡大樹(ゲント)。投入された直後にはヒヤリとする場面もあったが、まずは出場機会を得られたことが次を見据えるエネルギーとなっている。イングランド戦に向けても徐々に戦いのイメージを固めており、「経験をしに行くというよりも、チームとしてワールドカップでどう戦っていくかという部分での(戦術)理解や、どういうふうに戦うかを共有しながら勝てればいいと思う」と意気込んだ。

 24年1月から昨年夏までイングランドのルートン・タウンでプレーした経験を持つ橋岡。プレミアリーグで半年間、EFLチャンピオンシップで1年間を過ごしており、約1年ぶりのイギリス凱旋となっているが、スコットランド戦では「サポーターは応援するというよりも、サッカーを見に来ていると感じた」という。

「例えばディフェンスで最後の最後にタックルで相手を狩るというか、相手からボールを取った時に(スタンドが)沸くイメージ。あとは細かいところだけど、ボランチの選手とかがうまいターンをした時に沸く。イギリスのサポーターの人たちもそういうところで沸くっていうのは、本当にサッカーが好きで、みんなが見てるんだなと思う。スコットランドの選手が前につけなかったことにブーイングしたり、(観客が)沸くプレーが日本とも他の国とも違うのかなと思った」。その先に9万人ウェンブリーの雰囲気を見据えている。

 イングランド戦でもスコットランド戦と同じように、相手がロングボールを蹴り込んでくるシチュエーションでセンターバックの真ん中が1対1で負けないようにすることはもちろん大事だが、「両脇のセンターバックも最悪の場合を想定してプレスバックするなど、細かい部分は大事になってくると思う」と言う。

 また、世界屈指のストライカーであるFWハリー・ケインに対していかに守るかと聞かれると「予測が一番大事だと思う」ときっぱり。「一つ二つ先を読みながらやらないといけない。“よーいどん”なら足の速いほうが勝つかもしれないから、頭を先にどんどん動かして、頭で勝たないといけないというのはある」と対応策の一端を明かした。

 そして、勝負のカギとなるのは、相手のミスに乗じて点を奪うしたたかさだ。橋岡は「僕も少し(イングランドで)やってましたけど、イギリスでは一つのミスが失点につながったり、逆にこっちも相手のミスをうかがいながら得点を取っていかないといけない。本当に拮抗した試合になると思うけど、だからこそ全員の集中力が必要だし、戦術の理解度が試されるのかなと思う」と言葉に力を込めて言った。

(取材・文 矢内由美子)