【解説】先行き不透明なイラン情勢も絡み新年度予算案抱える国会の行方は?政治ジャーナリスト・青山和弘氏が詳しく
イラン情勢が先行き不透明な中で今後の日本の対応は?片や新年度予算案を抱え国会の行方は?政治ジャーナリスト・青山和弘氏に詳しく解説してもらいます。
(スタジオ)
(津川 祥吾 アンカー)イラン情勢に関連してですけれどもお子さんも含めて犠牲者が出ていますので、一刻も早い戦闘停止というのを願いたいところです。一方で私たちも遠いところの戦争のようにも感じつつガソリン代が上がってきたりとか、いわゆるホルムズ海峡を自由に船が通れないことで生活にものすごく影響が出始めてます。停戦に向けた交渉はどうなりそうですかね?
どうなりそうか予測するのは今非常に難しいんです。トランプ大統領は、停戦に向かって協議が進んでいるとアピールしていますけれども、イラン側がそれを全く認めていない。しかも、イランの誰と協議すれば本当に停戦できるのかが不透明です。最高指導者のモジタバさんを中心とする革命防衛隊と、外務大臣や大統領などの政治の側で意思統一ができるのかがよくわからないんですね。イランは統治機構がむちゃくちゃになっています。またイスラエルの考えも、アメリカとちょっと違うところがあります。なので仮にトランプさんが「停戦になりました」と言っても、本当にそれが実効的な停戦になるのかどうか、不透明だと言わざるを得ません。
(津川 祥吾 アンカー)
イスラエルのメディアから「15項目の協議の条件があるんだ」との話が出てきていますけど、ちょっと振り返っておさらいすると、もともとアメリカとイスラエルが攻撃をする前に交渉してましたよね。もともとは2015年ですか…「核合意」があって、ヨーロッパも含めて、アメリカも含めて、このイランの核開発を抑止していこう査察も含めて進んでいたはずなのに、前政権のトランプさんが、その「核合意」から離脱をしてしまって、それから非常に不安定になってきて、その後もう一回協議を始めたけども、イラン攻撃をしてしまったという…こういう状況の中でですね、もう一回協議を始めてすぐにまとまるかって…ちょっと考えにくいかなと思うのですが…。
(コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
そうなんです。現在何らかの交渉はやってると思うんです。これだけ言っている以上…。ただ、前回も協議が続いてる最中に奇襲攻撃をしているわけです。今回も先ほどVTRにもあったように強襲揚陸艦がペルシャ湾の方に向かっていたり、アメリカは部隊を増強しているんですね。なので、今回も協議はみせかけで、その間に、例えばペルシャ湾岸の石油施設などに上陸するんじゃないか…みたいな疑念も出ています。さらに協議の実効性が担保できないような状況にしてしまったのも、アメリカとイスラエルの空爆で多くの指導者を殺害してしまったせいでもあるわけで…。イランの統治機能が混乱し、混迷を深めたという意味では、今回の攻撃の罪は重いと言わざるを得ないと思います。
(津川 祥吾 アンカー)
私たち日本人としてもう一つ関心があるのは、自衛隊が現地に行かなければならないことになるのか。先ほどの国会の答弁の中でもですね…高市さんは、現地の戦闘状態が収まって機雷が残ってしまっている状況であれば、自衛隊が行って除去することはありますよと。かつて似たようなことをやったことはありますが…。となると戦闘が収まっているかどうかが非常に重要な話になりますが、仮にトランプさんが、「もう戦闘終わりました。日本来てください」と言っても、それはすぐにはいけないという感じですか?
(コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
そうですね…本当に停戦が担保されるのかどうか…。機雷の除去作業中に自衛隊が攻撃されることはないと言い切れるのか。そこをどういうふうに判断するのか。一方で、高市さんはトランプ大統領には「日本はやれることはやる」と前向きなベクトルで話をしているので、とても厳しい判断が迫られる可能性があると思います。
(津川 祥吾 アンカー)
日本経済…私たちの生活にも大きな影響が避けられない中で、日本政府としてできる対策というのは、さまざま取らなければならないし、その根拠となる予算ですよね。来年度予算が、実はまだ成立をしていません。
(徳増 ないる キャスター)
スケジュールを見てみますと…新年度予算案が年度内成立する場合は、この週末の土曜日・日曜日を含めて審議をして、今月31日に参議院で採決し予算を成立させます。一方で、年度内の成立を断念する場合は、閣議で暫定予算案を閣議決定。そして、週明けから審議をして暫定予算が成立します。その後、新年度予算の審議を再開させる形で…4月上旬に成立するか、憲法の規定により、11日に自然成立する見通しとなります。
(津川 祥吾 アンカー)
青山さん…やはり年度内成立は難しいということでしょうか?
(コメンテーター 政治ジャーナリスト 青山 和弘 氏)
土日も審議するなら、まだ分からなかったのですが、野党側が拒否しているのでもう無理なんです。高市さんが、「まだ諦めていない」と言っているのはある意味ポーズであって、この段階で年度内成立は無理です。そして4月11日までの暫定(予算)を組んでしまえば、そこまでに予算は自然成立します。なので国民生活には、大きな影響はないと思います。。意味が大きいのは選挙で大勝した高市さんが国民の支持を背景に強気に主張してきたことがかなわなかったということでしょう。
