新業態で消費促進、自然景観を再現した文化観光施設 中国・長春市

【新華社長春3月21日】中国吉林省長春市の繁華街に、「這有山(ここに山あり)」という名称で、文化観光と商業が一体化した複合施設がある。施設内には自然景観が取り入れられ、小さな町を歩いているような感覚になる。高さ約30メートルの「丘」に石段が続き、街路が入り組んでいる。あずまやや楼閣、小さな店が点在し、川のせせらぎが街の喧騒と溶け合っている。
商業空間に独自性が求められる今、同施設は文化体験を強みとして打ち出している。日本人観光客の大森雅哉さんは「買い物をしながら山登りができる体験は新鮮。従来の商業施設に対する固定概念が覆された」と話した。以前「這有山」を訪れたことがある高野朋華さんも、施設の店はどれも個性的で「山」と上手く一体化していたと語る。

プロジェクト総経理の劉朝霞(りゅう・ちょうか)氏は、有名ブランド店を集めるより無形文化遺産の工房やテーマ性の高い書店など、個性的な店舗を重視していると説明。全店舗を施設の目玉に据えることを目指しているという。
来場者を飽きさせないように、毎年40%の店舗が入れ替わる。施設のアップグレードや新企画を継続することで、観光客はいつ来ても新たな発見や楽しみ方を得ることができ、これがリピーター消費につながっている。
2026年の春節(旧正月)連休期間中、来場者は前年同期比9%増の19万人を超え、売上高は2.7%増の1600万元(1元=約23円)に上った。(記者/孟含蒞、唐成卓)

