【WBC】ベネズエラ悲願の世界一!ペレス「ベネズエラの人達のために」厳しい国内事情が続く母国へ最高のメッセージ

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ベネズエラが初の世界一(c)SANKEI

<3月17日(日本時間18日) 2026 WORLD BASEBALL CLASSIC 決勝 アメリカーベネズエラ@ローンデポ・パーク>

メジャーのスター軍団同士の決勝は、ベネズエラがアメリカを下し、WBC王者の称号を手に入れた。

8回に2点差を追いつかれる苦しい展開となったが、9回に4番スアレス(34=レッズ)が決勝のタイムリー二塁打を放ち、試合を決めた。アメリカは2大会ぶりのV奪回はならなかった。

連投の守護神パレンシア(26=カブス)の161キロ剛速球がうなりを上げて、捕手ペレスのミットに吸い込まれていく。

アメリカの6番アンソニー(21=レッドソックス)のバットが空を切ると、守護神はグラブを投げ上げ両手を広げて天を仰いだ。

そこにベネズエラナインが集まり、歓喜の輪が広がる。ついに南米の強豪が、悲願の頂点に立った。

3回にガルシア(26=ロイヤルズ)の中犠飛で先制して主導権を握ると、5回先頭の7番アブレイユ(26=レッドソックス)がアメリカ先発マクリーン(24=メッツ)の154キロをバックスクリーンに運び、貴重な追加点を奪った。

日本との準々決勝で放った逆転弾に続くアーチは、勝利を手繰り寄せる一撃になるかと思われた。

しかし、「最強軍団」アメリカも黙ってはいない。追い詰められた8回にMVP男ハーパー(33=フィリーズ)が起死回生の同点2ラン。

準決勝までほぼ完ぺきな投球を続けてきたセットアッパー・マチャド(32=オリックス)が、7回からの"回またぎ"で被弾したこともあり、流れはアメリカに傾いた、はずだった。

陽気な南米の男たちにも追い詰められたムードが漂ったが、チームの精神的支柱ペレスの言葉でベネズエラナインは再び前を向いた。

「ハーパーのホームランの後、正直、チームが少し落ち込んでいるように見えたので、0-0の試合と同じだぞ、まだ同点だぞ、これからやるぞという言葉をかけました」
                                
そして9回、3年連続首位打者の先頭アラエスが四球で出塁すると、代走サノーハがスアレスの3球目に二盗に成功。

無死二塁と好機を広げると、スアレスが決勝の適時二塁打を左中間に放った。一発攻勢だけではなく、イタリア戦で見せた「4連打逆転劇」に続くスモールベースボールで、栄冠をつかみ取った。

「これが目指してきたものですし、ベネズエラの人達のために、いつもサポートしてもらっているので(優勝を)届けられて感謝の気持ちでいっぱいです」とペレス。アメリカを破っての優勝は、厳しい国内事情が続く母国へ、最高のメッセージとなった。