GACKT「報奨金2000万円は安い」発言はなぜ共感されなかったのか? 背景無視の“上から目線”に世論が反発した本当の理由
◆物事を単純化する「想像力の欠如」への警鐘
GACKTをはじめとした、タレントやインフルエンサーの主張する短い言葉には、こうした想像力に欠けているのです。それはわかりやすく強い言葉だから、すぐにクリックやインプレッションを獲得できるでしょう。
けれども、「報奨金をいっぱい出せば子供が頑張って競技が発展する」といった言葉は、直線的な足し算にしかなりません。その過程でさまざまな利害関係や人間の感情が複雑に絡み合うことによって出来事が成り立つという、大人の良識がない言葉なのです。
考える自由と、それを公表する自由は違う。GACKTの炎上から得られる教訓です。
<文/石黒隆之>
【石黒隆之】
音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。いつかストリートピアノで「お富さん」(春日八郎)を弾きたい。Twitter: @TakayukiIshigu4

