“最強の拳”は意外とぷにぷに…拳を毎日アスファルトに叩きつける34歳男の素顔「仕事で会う人全員に(拳を)二度見される」
おケン様:今、「空手」と聞いて多くの人がイメージするものって、たぶんフルコンタクトよりもスポーツ系の空手なんですよね。つまり、そっちがメインストリームになっているんです。僕のイメージする空手は、「K-1」で活躍していたような空手家が何人もいて、テレビでも注目されていた時代です。一発で相手を倒すような大きい技もあって……かっこいいんですよね!
――あぁ! でも、それこそ、おケン様が大会に出て盛り上げればいいんじゃないですか?
――でも、大会に出ないとなると、どうしてあそこまで拳を痛めつけるような過酷なトレーニングを日々、行なっているのかが不思議なのですが……。
おケン様:それはもう、昔の空手家への憧れに尽きます。フルコンタクト空手って、グローブやサポーターなどを着けずに素手で闘うんです。なので、すぐに折れたりしちゃうんですよ。そのために、こういう風に“拳をつくる”っていうことを昔の人はやっていました。外国人と日本人では骨格が違うので舐められがちなんです、「カモン(=打たれても効かないよ)」みたいな。でも、この拳を見たら、さすがにビビると思うんですよね。そういう昔の空手家への憧憬なんです。
◆トレーニングは毎日4時間、みっちりと
――理解しました。トレーニングは毎日しているんですか?
おケン様:仕事で帰りが遅くなった日はできないこともありますが、基本的には毎日です。柔軟から始めてランニングで15キロメートル走って、そこから腹筋を300回。拳立て伏せを100回、指立て伏せを100回、そこから拳をつくるので、休憩含めて毎日4時間程度でしょうか。
――『ワンパンマン』みたいですね。
おケン様:主人公のサイタマですよね。コメントでめっちゃ言われます。
――坊主ですしね。
おケン様:そうです、ハゲではありません。坊主です。
◆「アスファルトでの拳立て伏せ」はいつから?
――トレーニングをすることで、何が変わりましたか?
おケン様:大抵のことでは驚かなくなりました。空手の稽古を超えるつらいことって、なかなかないので。そういう意味では父の言っていた通り、強い人間になれたのかなと! あとはトレーニングというよりも空手をして変わったことですが、道場という一つの社会に属することで上下関係を知りましたし、言葉遣いなどの礼儀も学びました。十人組手や大会のプレッシャーもすごかったです。仕事の大変なことを、空手が全て上回っているんです。だから、仕事って全っ然、苦じゃないですね。
――その境地に至るまでにつらくて辞めてしまう人もいると思うんですけど、おケン様はどうして続けられたのでしょうか。
おケン様:自分も小学生の頃は早く辞めたいなと思っていました。友だちと遊んだ記憶がないくらい、稽古ばかりさせられていたので(笑)。でも、親の顔もあって続けていたところ、高校生くらいの頃から「強いって、かっこいいな」と思い始めたんですよね。そこから自主性が生まれてきて、稽古に励むようになったんです。
――拳をつくるトレーニングもその頃からですか?
おケン様:サポーターを着けずに稽古するのが中高生になってからなので、その頃ですね。高校生の時には、確実にアスファルトの上で拳立て伏せをしていました。
◆仕事で会う人全員に二度見される
――拳が変形してきたのは、いつ頃からですか?
