【日産フェアレディZ 27MY】伝説のGノーズ復活!ニスモにMT設定&乗り心地改善で『Zらしさ』追求 #TAS2026
世界中で180万台を販売しているフェアレディZ
日産自動車(以下、日産)は、1月9日から千葉市の幕張メッセで開催されている東京オートサロン2026において、今夏に発売を予定している『フェアレディZ』のマイナーチェンジモデルを発表した。
【画像】伝説のGノーズ復活!『フェアレディZ 27MY』と元祖Gノーズ『240ZG』 全39枚
フェアレディZは、日産を、というよりは日本を代表するスポーツカーの1台。1969年に、それまでのオープンスポーツの『フェアレディ』からクーペタイプの『フェアレディZ』に一新。現行型は2022年に発表された7代目にあたる。

今夏に発売を予定している『フェアレディZ』のマイナーチェンジモデルを発表。 日産自動車
日本はもちろん、北米やオセアニアなど世界中にファンのいるフェアレディZ(以下、Z)は、初代発売以来2025年9月までに販売台数180万台を突破(正確には183万6157台)している。
2022年に登場した現行型Zは『歴代Zの面影と先進デザインがマッチしていること』や『基準車は6速MTで操れる魅力』、『9速ATは滑らかで乗り心地がいい』、『街中でも快適さを感じられ、軽快感がある』といった好評点が挙げられる一方、『フロントバンパーのデザイン(大開口グリル)が今ひとつ』、『ZニスモにはMTが欲しい』、『Zニスモは日常使いには足が硬い』といった不満点も。そこで今回のマイナーチェンジでは、好評点を伸ばし、不満点を改善することが図られた。
『27MY(モデルイヤー)』と日産が呼ぶZのマイナーチェンジモデルの目的は『Zの歴史を継承し、Zらしさを進化、洗練』させること。それは『さらなるクール&ビューティとZ史上最高のパフォーマンスを両立させる』ことだという。
サーキット走行が楽しいZニスモ
では、その概要を紹介していこう。まずZニスモでは、ユーザーから強く求められてきたMTを追加。ショートストロークの6速MTで、エンジンもZニスモMT専用のトルクプロフィールが与えられ、ハイパフォーマンスを操る歓びを得ている。
また、スロットルおよび点火タイミングの制御を見直し、アクセルペダルを踏み込んだ瞬間のレスポンスが向上。専用のトルクプロフィールにより、いつまでも伸び感が続く加速力を得た。

既に発表されていたZニスモには、要望の多かったMTを追加設定した。 日産自動車
フロントのブレーキには2ピースローターを採用し、冷却効率アップと軽量化(マイナス9kg)を図った。サスペンションもリチューンされ、滑らかなストロークによりハンドリングをキープしつつ乗り心地を向上。さらに、ステアリングのラックも低フリクション化され、すっきりとした操舵フィールを実現している。
内外装については後述する基準車の項で紹介するが、ブレーキキャリパーのカラーにはブライトレッドを用い、他のニスモ・ロードカーのレッドとは差別化して、パフォーマンスの差を視覚化している。
このように、Zニスモのマイナーチェンジモデルは、そのパフォーマンスを楽しみ、高剛性や究極のハンドリングを味わえる、サーキット上で楽しい『至極のZ』に仕上がっているという。
ヘリテージカラーにグリーンを採用
Zの基準車では、ヘリテージと性能のさらなる進化と両立を目指した。
まず、フロントノーズは30mm伸ばされ、受圧面積を拡大。バンパーサイド面の角度は0.1度単位で調整し、空気抵抗を抑えつつホイールハウス内圧を緩和。そしてフロントグリルはダクトとソナーの配置変更により、新しいデザインと低く長いノーズを実現した。

27MYと呼ばれる最新バージョンに進化したフェアレディZの室内。 日産自動車
こうしてZらしさと空力性能を両立させることで、フロントのリフトは3.3%、ドラッグは1.0%減少させている。
ノーズが延長されたことで、フロントまわりのイメージは初代の240ZG、通称『Gノーズ』を彷彿とさせる。また、ノーズ先端のエンブレムは『NISSAN』ロゴから歴代Zと同様の『Z』ロゴになった。
ボディカラーは、2022年モデルではマルーン、2024年モデルではオレンジとヘリテージカラーを採用したが、今回のマイナーチェンジでは『ウンリュウ・グリーン』と呼ばれる初代Zに見られたグランプリ・グリーンをオマージュした新色を設定。インテリアは基本的に大きな変更はないが、タンカラーを採用している。
足まわりでは、ショックアブソーバーを大径化して受圧面積を26.6%増大したことで、減衰力の応答性を向上。そのため振動の収束時間は従来型より18%改善され、旋回中に路面不整を受けても姿勢が乱れにくく、より安定した走りを実現しているという。
Zニスモはハイパフォーマンスを操る歓びを強く感じ、サーキット走行も楽しめるモデルに。基準車はフェアレディZらしさを向上させるとともに空力性能を追求し、デイリーユースで楽しめるモデルに。そんなマイナーチェンジされたフェアレディZを味わうには、もう少し待たなければならない。
