こうしたリスクに対し大西さんは、屋上防水は最上階の居住者にとって非常に重要な部分であるため、トラブルの種を増やし続けている現状に注意を促しています。
■ 敷地内の植栽はなぜ枯れやすい?虫害トラブルを防ぐには?
屋上緑化だけでなく、エントランスや敷地内の植栽(共用部の木や花壇)も管理体制が顕著に出るポイントです。
Q. 敷地内の植栽が枯れ続けているのはなぜですか?
A. その環境に合っていない樹種を植えている可能性が高いからです。
新築時に「いかに綺麗に見せるか」というデザイン優先で植えられた結果、その場所の日照条件や環境に合わず、すぐに枯れてしまうことがあります。アフターサービス期間(植栽は1年が多い)が終わると、管理組合が自費で植え替えをしますが、また同じ樹種を植えてしまい、枯れることを繰り返しているマンションが少なくありません。
Q. 植栽からくる虫(害虫)のトラブルはどうすれば解決できますか?
A. 低層階の被害が深刻でも、高層階の理事には実害がなく、対策が遅れることがあります。
特に植栽に近い1階や2階の住戸では、夏場などに虫の発生に悩まされますが、高層階の理事会メンバーにはその深刻さが伝わりにくく、対応が後手に回ることがあります。
管理体制が整っているマンションでは、植栽のメンテナンスを管理会社任せにせず、植栽委員会を立ち上げたり、専門業者と別途契約を結んで、季節に応じたきめ細やかな剪定・消毒を行ったりしています。
■ マンション購入を検討中の方へ:管理状態をチェックする3ステップ
株式会社さくら事務所では、購入前のチェックとして以下の点を確認することを推奨しています。
ステップ1:長期修繕計画で「屋上」の対策費を確認する
長期修繕計画書を入手し、屋上防水工事の費用を確認します。
赤信号のパターン: 屋上防水工事費に比べて、屋上緑化の撤去・新設費用が高額すぎないか(対策ができていない可能性)。または、修繕時期を先送りしているだけではないか。
良質な管理のヒント: 修繕時期をずらしたり、壊れている部分だけ直す計画に変更したりと、屋上緑化に対する具体的な対策が講じられているかどうかを確認しましょう。
ステップ2:内見時に「北側」や「裏側」の植栽をチェックする
エントランスなど目立つ場所の植栽は綺麗に見えても、日当たりの悪い北側や建物の裏側を必ず確認しましょう。
確認ポイント: 枯れた植栽がないか、雑草がボーボーではないか、適切な剪定がされているか。

チャンネル情報

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