脱・税理士の菅原氏が斬る！USJ成功と刀の赤字のねじれ『ただの森林公園…ジャングリアが悪評で大炎上！プロデュースを手掛けた「株式会社 刀」も24億円の大赤字で悲惨すぎる。』

『ただの森林公園…ジャングリアが悪評で大炎上！プロデュースを手掛けた「株式会社 刀」も24億円の大赤字で悲惨すぎる。』で、脱・税理士の菅原氏が、新テーマパーク「ジャングリア沖縄」と株式会社 刀の現状を一刀両断している。USJを再建した実績で知られるマーケター・森岡毅氏が関与したことで高まった期待は、オープン直後の混乱で一気に冷え込み、「日本最大級の大失敗テーマパーク」とのレッテルまで貼られた。その裏で株式会社 刀の決算に深い赤字が出ている点も、事実として突きつけられた構図だ。

論点は2つ。まずジャングリアの初期運営のつまずきである。Googleの口コミは一時400件規模の炎上状態から、短期間で6件まで激減した。実体験に基づかない書き込みが多かったとGoogle側が判断した可能性が指摘される一方、透明性への疑念も生む展開だった。入場料や待ち時間、雨天時に楽しめる要素の乏しさ、日陰不足といったフィジカルな条件が重なり、想像していた“ジャングル×恐竜”体験ではなく「ただの森林公園」という落差が不満を増幅させた。

次に、株式会社 刀の足元だ。公開された直近2期の対借対照表に基づけば、流動資産は69億円から37億円へ縮小し、固定資産は97億円から162億円へ膨張。第7期は約2.5億円の当期純損失、続く第8期は単年で約24億円の赤字という重さだ。コンサル会社でありながら固定資産が肥大化している点は、投資負担と収益化のタイムラグをにおわせ、資金繰りの緊張を示唆する。USJでは集客が跳ねたのに、刀の自社成績は冴えない――このねじれが、森岡氏の評価を揺らしている。

ただし現場は動いている。直近の口コミには満足の声も増えてきたという。初期の悪評は、情報インフラが未整備な中での「期待値の暴走」も原因だったといえる。

総じて、マーケティングに「絶対」はない。森岡氏に丸投げすれば勝てるという幻想は、むしろ敗着である。テストを刻み、当たりを拾い、修正を続ける──この反復以外に道はない。菅原氏は自身のYouTube運営で「思考は現実化する」を徹底してきたと述べ、願望を毎日言語化し、視聴維持の分析を積み上げたと語る。華やかな成功譚の影には泥臭い仮説検証がある。そこに逃げないことだ。

数字の読み方、口コミの揺れ、USJ成功との対比、そして刀の固定資産の増え方が意味するもの――これらの具体は本編で整理されている。失速の理由を「一言」で片づけない視点が欲しい人に向く内容である。テーマパーク運営の現実とマーケティングの作法を考える上でも有用な指針となるはずだ。