[8.6 天皇杯4回戦 町田 1-0 京都 Gスタ]

 第105回天皇杯は6日、4回戦(ラウンド16)を各地で行い、FC町田ゼルビア京都サンガF.C.が対戦した。互いに序盤から多くのチャンスを作ったなか、町田が後半14分、DF望月ヘンリー海輝のアシストからFW藤尾翔太が決勝点。2015年、23年に2度敗れていた“16強の壁”を破り、クラブ史上初のベスト8入りを果たした。

 7月16日の3回戦で富山を下した町田と、横浜FCをPK戦で退けた京都によるラウンド16。町田は主力メンバーを中心に起用しつつ、DF中山雄太がオランダ・ズウォレ時代の2021年以来4年ぶりにボランチで先発した。一方の京都も主力を多く先発に並べつつ、今季J1リーグ戦3試合の途中出場にとどまっている立命館大出身ルーキーMF中野瑠馬が抜擢された。[スタメン&布陣]

 試合はアウェーの京都が主導権を握った。まずは前半11分、安定したビルドアップからDF鈴木義宜が最終ライン裏にロングフィードを蹴り込むと、今夏J2磐田から加入したMFレオ・ゴメスが反応。GK谷晃生との1対1を迎えた。だが、レオ・ゴメスがループシュートを選択するとこれはゴールの上に外れ、決定機を逃した。

 京都はその後も背後へのパスを有効活用しながら攻め込み、前半15分にはDF福田心之助の左足シュートがGK谷晃生を強襲する。一方の町田も同19分、MF前寛之の強烈なミドルシュートでGK太田岳志に襲いかかると、同29分にはDF望月ヘンリー海輝も積極的なシュートで太田のファインセーブを引き出した。

 京都は前半33分、FW原大智のヘディングパスをレオ・ゴメスが頭で落とすと、FWラファエル・エリアスがスルーパス。これに抜け出したFWマルコ・トゥーリオがGKと1対1を迎え、ループシュートでゴールを狙った。だが、これも枠外。序盤に続いてのビッグチャンスを逃した。

 対する町田は前半36分、DF昌子源のロングフィードを望月がヘディングで落とすと、これに反応して右ポケットを取ったMF仙頭啓矢がノールックでゴール前にクロスを配球。FW藤尾翔太がダイビングヘッドで狙った。だが、これは枠外。同39分には波状攻撃から前がシュートを狙ったが、太田のファインセーブに阻まれ、前半は0-0で終えた。

 後半最初のチャンスは町田。6分、前の縦パスを藤尾が落とすと、MFナ・サンホが強烈なミドルシュートを放つが、これも太田の横っ飛びに阻まれる。さらに同8分、中山の浮き球パスにペナルティエリア右で反応した仙頭がダイレクトで落とすと、ゴール前にMF林幸多郎が走り込んだが、わずかに合わせられなかった。

 その後も町田が猛攻を仕掛け、仙頭や前が積極的にシュート。すると後半9分、京都が選手交代を行い、レオ・ゴメスとMF中野瑠馬に代わってMF山田楓喜とMF平戸太貴が入った。山田は右ウイングに入り、M・トゥーリオがインサイドハーフに回った。

 そうして迎えた後半14分、町田が先制に成功した。左サイド起点でパスを回し、CBの昌子が前線に鋭いロングフィードを送り込むと、中央に絞ってきていた望月がこれをトラップ。すぐさま振り向いてスルーパスを送ると、ボールは鈴木に触られる形となったが、藤尾がいち早くアプローチし、振り向きざまに左足で叩き込んだ。

 京都は後半27分、L・エリアスとM・トゥーリオに代わってFW長沢駿とMF平賀大空を投入。5月7日のリーグ戦対戦で逆転の立役者となった2人に反撃を託した。だが、町田も中山がリスク管理を徹底したポジションで相手FWを止めるなど、決定機を作らせない。最後は京都がセットプレーからビッグチャンスを作ったが、MF福岡慎平のシュートは望月がゴールライン上でクリア。そのまま試合はタイムアップを迎え、町田がベスト8進出を決めた。

(取材・文 竹内達也)