ESSE読者から寄せられたお悩みに、清水ミチコさんがお答え! 今回のお悩みは、対面できついことを言われたときの対応について。大人だからこそのうまい対応と、ちょっとすっとする言い返し方とは。清水ミチコさんの回答をお届けします!

Q:きついことを言われたら言い返したくなる…どうすべきなの?

きついことを言われると、自分もきつく言い返したくなります。返答するのにいい言葉があったら教えてください。

すいかママさん(59歳・公務員

A:なにか言いたくなったらちょっとアホになってみる

私もきついことを言われた翌日「あのとき、こう言やあよかった!」などと、あとから後悔してます。こう見えて私は若い頃から口げんかにちゃんと勝ったことがありません。

理由は、大人しいからとかではなく、怒ると言葉が出ずに、つまってしまうからなんです。理屈や、言い返す言葉が、咄嗟(とっさ)に思いつかないんですよ。悔しいことに。で、あとになって言いたかった言葉が思いつく。あと出しじゃんけんなら、私は強いのに、ってなもんです。

ただ人間はなかなかに複雑なもの。売り言葉に買い言葉で、いざ自分が勝ったときに本心から「やったぞ!」と快哉を叫べるのかと想像すると、難しいかもわかりません。

先日のトランプ氏とゼレンスキー氏のように、激しい舌戦だけになったりしても、また逆に、自分の言葉で相手を黙らせてしまったと、あとになって虚しくなるかも。

さて、ひどい言葉に傷ついたときは「そんなこと、さっさと忘れろ」と言われても無理で、受けてしまった言葉は、何度も思い返してしまいますよね。

それは仕方がないと思うんです。ただ、言い返せなかった自分を責めることは、自分でやめられるんじゃないかな。黙ることは少なくとも口論を避けられたんだと、いい方にとらえたいです。

「給料泥棒!」と、いきなり言われたとしたら…

それでも、どうしてもなんか言ってやりたい! となったら、こういうのはどうですか?

ちょっとアホになってみるんです。たとえば、「給料泥棒!」と、いきなり言われたとしたら、その言葉をただゆっくりと相手にリピートするんです。

「給」「料」「泥」「棒」と、ゆっくり言われた言葉を、あえて区切りながら、相手の目を見てリピートする。ただ鏡になるんですね。”お客様、私がですよね? 念のため確認させていただきます”という顔で繰り返します。

すごむ人は、落ち着いた人が苦手ですし、きつい言葉ほど理性のない中身なので、俎上にあげられた途端に恥ずい。こちらはリピートするだけなので、咄嗟の理屈は考えなくていいため、気持ちに余裕ができます。きっとひるむと思いますよ。