挽き板フローリングでも十分に満足。3年住んで感じた、無垢材にないメリット3つ
無垢ではなく、あえて床材に挽き板(ひきいた)フローリングを注文住宅に採用した日刊住まいライター。見た目や足触りに満足、そのうえ床暖房にも対応しているので、寒い冬も快適に過ごしています。無垢材のようなメンテナンスの手間もなく、値段が割安。3年暮らしてみた感想を率直に語ります。

家づくりでは無垢ではなく挽き板のフローリングを採用

筆者は、夫と小学生の息子2人(8歳と6歳)の4人家族。3年ほど前にハウスメーカーで、2階建ての注文住宅を建てました。
家づくりでは、自然素材ブームで人気の無垢材の床にはせず、挽き板のフローリングを採用しました。
挽き板フローリングとは、集成材(小さくカットされた木材を接着剤で貼り合せて1枚の板にしたもの)の上に、天然の木を2、3mm程度の厚さで、貼り合わせた床材のことです。無垢材の床のように、木の香りや経年変化を楽しむことは、あまり期待できません。
実際に筆者は、友人の家で無垢の木床のなんとも気持ちのいい足触りに、驚いた経験もあります。ですから無垢材のよさも理解しているつもりです。それでも、筆者は実現したい暮らしをイメージした結果、挽き板のフローリングを選びました。
3年近く暮らした今も、この選択は間違っていなかったと感じています。その理由を詳しく紹介しましょう。
1階の床は天然木の風合いが感じられる挽き板に

1階のLDKの床には、「ラスティックオーク」(朝日ウッドテックというメーカーの「ライブナチュラルプレミアム」というシリーズの商品)という挽き板を採用しました。表面は無垢材と同じく天然木を使用。見た目はもちろん、足触りも無垢材とはほとんど違いがありません。
ハウスメーカーの設計士の話では、硬さの違いなどにより踏み心地が微妙に違うとのこと。しかし、実際に採用してみて、質感も足触りもまったく不満はなし。家族も大満足です。
節(ふし)や木の模様などがしっかり出ていて、木の質感をより感じることができています。ホコリや汚れが目立たないこともお気に入り。
ちなみに挽き板でも柄や素材、コーティング有無など、たくさんの選択肢があり、選ぶ楽しみもありました。
理由その1.LDKには床暖房を採用したかった

挽き板フローリングにした1つ目の理由は、寒くなったとき、床暖房のある暮らしをしたかったから。
じつは家を建てる前の10年間、転勤生活で住まいを点々としていました。その間、LDKと寝室に、床暖房を採用しているマンションに住むことがありました。その経験から筆者夫婦は、すっかり床暖房のとりこに。
LDKは家族がいちばん長い時間を過ごす場所。快適な冬のお家時間のために、床暖房はなんとしても採用したかったのです。
ハウスメーカーの設計士さんに相談すると、無垢板フローリングは、基本的には床暖房に対応していないとのこと(ただし、一部、床暖房専用に加工されたものも存在する)。「呼吸するように」収縮する性質があるため、熱を放つ床暖房との相性は悪いのだそうです。
一方、挽き板フローリングは、基礎部分が収縮しにくい集成材。無垢フローリングと違い変化しにくく、反りやヒビ割れが少ないというメリットがあるとのこと。
そして待望の床暖房は最高! 冬が楽しみになるほどです。
タイマー予約をしておくと、朝から足元がじんわりと温まり、とても気持ちいい! エアコンと違い、空気が乾燥した感じがしないのも魅力。加湿器がなくても、のどの調子もよい気がしています。
ちなみに床暖房は、電気式と温水式のタイプがあるのですが、床全体を均一に温めてくれる温水式(ガス)を採用。LDKに入ると部屋全体がじんわりと暖かく心地いいです。
リビングにいるときも、ソファを使わず、あえて床に座ってあたたかさを楽しむことも。ダイニングテーブルで食事をとるときも、足元からほんわか温かいです。また、キッチンでの立ち仕事でも寒さを感じません。

筆者の楽しみは、朝、ソファの前にヨガマットを敷いてヨガをすること。床暖房のおかげで、床でヨガをするのが、とっても気持ちいいです。
気持ちよすぎて、ヨガマットの上で寝っ転がっていることも(笑)。子どもたちも床でよくゴロゴロしています。
理由その2.無垢材に比べて手入れがラク!

ズボラな筆者は、掃除や手入れはなるべく減らしたい。手入れの面で、無垢材より挽き板の方が、ラクだったことも大きな理由です。
無垢材のフローリングは、基本は水ぶき、半年から1年に1回オイルやワックスでのお手入れが推奨されています。メンテナンスすることでツヤがよみがえり、長持ちするそうです。
しかし、家に住み始めれば、床上には家具やものなどがあるのが当然のこと。そうなると床をお手入れするには、ものを動かしたり、避けたりしないといけません。準備にも時間もかかりますし、大変そうだなと感じました。
一方、挽き板のフローリングは、オイルやワックスでのお手入れは不要。基本は掃除機がけ。あとは、水ぶきもするとサラサラの床になります。掃除に手間をかけたくないわが家には、挽き板フローリングの方がぴったり!
理由その3.コスト面でもメリットが!

3つ目の理由は、わが家の場合、値段が無垢材より安かったこと。
ハウスメーカーの営業担当の話では、無垢材の場合、どの木を選ぶかによって、かなり価格が変わるとこと。国産の杉やヒノキなどにするか、オークやチークなど外国産の材にするかでも、大きく変わってくるそう。
また、銘木と言われるウォールナットやチーク、カリンなどは高価になる傾向があります。
価格が安定していて、丈夫なことも大きな魅力

「無垢材は天然だから安全で、挽き板は集合材を使っているので、体によくないのかな?」と家づくり前はなんとなく思っていました。しかし、ハウスメーカー主催の木材についてのセミナーを受けて考えが変わりました。
環境や人体に配慮した接着剤を使用しているのであれば、修正材の方が膨張せず丈夫で長持ちするそう。そして、天然木より価格も安定しています。
天然ではなく人工物ならではのよさもあると知りました。価格が安定していて、丈夫であることは、施主にとっても魅力的ですよね。かなり挽き板へのイメージがよくなりました。
優先したい暮らしを明確にイメージして選んだので、3年近くたっても、まったく後悔なし! 念願の床暖房がある暮らしを実現でき、快適な冬を過ごせています。
