高いぞ香港、ちょっとお茶して3700円、キャビアは?【道越一郎のカットエッジ】
今回の滞在で行ってみたい場所があった。西九龍文化地区だ。九龍半島の南西の海に突き出すエリアで、芸術と文化の発信地としてこの数年で急速に変貌を遂げてきた。「香港故宮文化博物館」、モダンアートの美術館「M+」、「戯曲センター(Xiqu Centre)」などが隣接している。一番写真映えのする戯曲センターは見落としてしまって、心残りなのだが、美術館のM+も、とても素晴らしい建物だった。地下鉄の九龍駅からはちょっと歩く。迷いながらもやっとM+にたどり着くとのどが渇いてきた。美術館の海側にレストラン「ADD+」があった。
せっかくなので、外のテラスで海を見ながらビールを飲むことにした。おしゃれな美術館だけに、銘柄はイタリアの「Peroni Lager」だ。値段は75香港ドル。400mlグラスで1500円ほど。輸入ビールと場所柄を考えるとギリギリ妥当な線かも知れないが。やはりちょっと高い。エリアをぐるっと回って、香港故宮文化博物館に着くと、横から九龍駅行きのシャトルバスが出ていた。5香港ドルで100円ほど。これはまあ妥当な価格か。
だいぶ歩いて疲れてきたので、ちょっと早いが空港に移動することにした。ここでも行ってみたい店があった。香港国際空港の制限エリア内にある「CAVIAR HOUSE & PRUNIER」。その名の通りキャビアが楽しめる店だ。カウンターで10席ほどの小さな店だが、帰る前にちょっとシャンパンとキャビアというのをやってみたかった。銘柄は忘れたが、グラスシャンパンが1杯180香港ドル。キャビアとウニのミニサラダが190香港ドル。しめて370香港ドルは、日本円で7100円ほど。これにも驚いた。キャビアといってもほんのちょっと。ウニにぱらぱらかかっているだけだ。空港ラウンジなどが利用できるプライオリティーパスが利用できる店舗にもなっていた。パスがあるので、使ってみたかったというのもあった。それでも200香港ドル割引になるだけなので、結局3300円ほど支払うハメになった。空港価格なので、しょうがない面もあるが、これは高すぎる。
香港国際空港の制限エリア内には無人コンビニもある。興味本位で入ってみた。クレジットカードを差し込んで暗証番号を打てば、ゲートが開いて入店。あとは勝手に商品を取って出るだけで課金される仕組みだ。買ったのは、日本のコンビニだと150円ぐらいの缶コーヒー。これが25香港ドルと500円弱だった。空港、全自動コンビニ、円安のトリプルパンチでここまでの価格になってしまうわけだ。深夜便の搭乗だった為、やがてラウンジも追い出され行き場を失ったのだが、24時間営業のマクドナルドがあった。海外でマクドナルドといえば、やっぱりビッグマックだ。大体どこの国でも中身が同じなので、物価指標の一つとして使われることがある。ここで頼んだビッグマックはなんと23.5香港ドル。450円ほどで、ほぼ日本と同じだった。ここまでさんざん物価高にやられてきただけに、これも逆に驚きだった。香港で食事の高さに参ったら、マクドナルドに駆け込むのがいいかもしれない。(BCN・道越一郎)
