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世界の人口の約4分の1を占める、イスラム教徒=ムスリム。食や文化が異なるムスリムを観光客として受け入れる取り組みを、全国に先駆けて岡山市が進めています。

【写真を見る】【続編】「息ができないほど感動した」インドネシアから修学旅行生がやって来た!市がムスリム観光客誘致に取り組む理由【岡山】 

インドネシアから修学旅行先に選んだのは岡山...なぜ??

今週月曜日(13日)、岡山市内に到着したのは、インドネシアからやって来た中高生と教員35人です。

ジャワ島西部のバンテン州から、修学旅行でやってきました。

東京・京都・大阪など、日本を代表する都市で異文化を学んだほか、岡山では岡山城や岡山学芸館高校を訪れ、日本の学生との交流を楽しみました。

なぜ、ここ「岡山」の地が修学旅行のルートに選ばれたのでしょうか?

(SINAR CENDEKIA ISLAMIC SCHOOL エルファン先生)
「私たちにとって、岡山はハラルフード(イスラム教で食べることが許されている食事)の店もあるし、公園やビルでお祈りをすることもできるので、とても居心地がいいです」

「ほかの国だと、おそらくハラルフードとかお祈りをすることが難しいです。Here …OK Nice」

なぜ岡山市はムスリム観光客誘致を?

実は、岡山市では2016年から真庭市・吉備中央町とともに、ムスリムの観光客を誘致する政策を進めているんです。

世界のムスリム人口の過半数以上は、アジア圏に住んでいます。

今後も訪日観光客の増加が見込めることから、「宗教的な壁を感じさせず安心して旅行に来られる体制づくり」を模索しています。

そのベースとして進めている取り組みが、岡山県独自の「ピーチマーク認定制度」です。

英語表記のメニューや、ノンアルコール・ノンポークメニューなど「ムスリムに対応した施設や商品」を認定するものです。

こちらは、岡山駅前にある「隠岐の島ラーメン」。

認定メニューでは、チャーシューは「チキン」に。スープも「豚」の成分は入れず器も別にしています。その味は…。

(杉澤眞優キャスター)
「いただきます。魚介の旨味が効いています。美味しいです。日本人が食べても全く違和感なく食べられます」

週末には、100人を超えるムスリムの客が訪れるといいます。

(隠岐の島ラーメン岡山駅前店 西長健二店長)
「宗教上『食べられないものがある』ということも分かったので、そういう方にも対応していきたいなと」

「豚肉がない店もたくさんあるということを知っていただいて、岡山に観光をしに来てくだされば嬉しいなと思っています」

岡山市内にあるしゃぶしゃぶ専門店「恵」では…。

(しゃぶしゃぶ 恵 藤田瑞恵さん)
「ムスリム専用のカッターで、こちらを使用しています」

ハラル専用の肉が切れるカッターや器で、食でおもてなしが出来るよう対応しているのです。

JR岡山駅前のホテル内に設けられた一室にあるのは

さらにホテルグランヴィア岡山では…。

(ホテルグランヴィア岡山 ターパ ゴダル ウパカルさん)
「『お祈り部屋』はこちらでございます。お祈りマットを含めて『キブラコンパス』『コーラン』などセットを揃えております」

「屋外で祈る環境がなかなかない」という声から、専用の部屋を無料で貸し出しています。

ムスリムとは何か、知ってもらうきっかけに

岡山市ではこのほか・修学旅行生の誘致や・中東からのムスリム客に向けアラビア語での公式サイトの運営なども行っています。

宿泊者数は、2014年からの4年間で約3倍に増加。コロナ禍を経て回復傾向にあるといいます。

(岡山市プロモーション MICE推進課 楢原申士さん)
「ムスリムという人に対して、理解をしていただけるかどうかが一つの課題かなと」

「ムスリムとは何か、イスラム教とは何かということを知っていただいて、多様性を尊重し合うような地域になればいいかなと考えております」

ムスリムに優しい観光地づくり。岡山が、国境を超えた新たな交流の場になるかもしれません。