陳建仁行政院長

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(台北中央社)台湾文化の発揚を目的とする民間団体「台湾文化協会」の設立100周年を記念して制作されたドキュメンタリー作品「台湾人 前進」が5日、北部・台北市で初めて上映された。同協会は、日本統治時代の1921(大正10)年に社会運動家らによって立ち上げられ、社会や文化の発展に大きな影響を与えたとされており、観賞に訪れた陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)は、得難い自由と民主主義を大切にしようと呼びかけた。

作品は台北政経学院基金会の黄煌雄董事長(会長)がプロデューサーとなって制作。歴史資料やアニメーションなどを通じ、当時の台湾人が、暗闇の中、危険を顧みず前進する精神を表現した。

黄氏は、21〜31年は台湾近代民族運動の黄金期だったとした上で、同協会は最も重要な母体と活動の場としての役割を担ったと強調。またエリートによる熱狂的な愛郷運動の基礎になり、この世代の先駆者たちは「台湾人の台湾」のために声を上げ、要望を訴えたとして、朽ちることのない歴史の遺産だと語った。

陳氏は、民主化の100年の道のりには数々の困難があり、その期間には集会や言論の自由がなかったと指摘。先人たちの努力により、台湾は自由な国になったとした上で、自由な民主主義と法の支配があれば、経済は引き続き進歩するとし「台湾をアジアにおける民主主義の『灯台』にしよう」と訴えた。

(葉冠吟/編集:齊藤啓介)