ウクライナ西部のルーツィクで指揮官を務めるアンドリーさん

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(ルーツィク中央社)「ウクライナ軍の制服を着たロシア兵がいる。中国も同じことをして台湾の陣地に潜り込もうとするはずだ」。こう語るのはウクライナで戦うアンドリーさん。31歳だ。ウクライナの多くの若者たちと同様、従軍経験はなかった。「まずは自分と家族、友人を守る方法を学んで」と台湾の人々に呼びかける。

中国・上海に留学したことがあり、簡単な中国語が話せる。日本文化を好み、インタビューの日には「萬歳」の文字を入れた手作りのワッペンを腕に着けていた。台湾にも関心を寄せている。

ロシアによる侵攻が始まり、民間防衛の訓練に参加した。現在はウクライナ西部のルーツィクで指揮官を務める。ロシアに協力的なベラルーシとの距離は約400キロだ。

台湾の一般市民に対し、まずは民間防衛組織で基本的な訓練を受け、自身や身の周りの人々を守るすべを身に付けるよう勧める。余力があれば武器の使用法を学ぶのが良いという。

ウクライナ国内に敵のスパイは多くいるとし、台湾もすでに似たような状況にあると指摘。重要な情報、自身や味方の居所を敵に知られないよう注意を払う必要があると訴えた。

戦時に敵が狙うのは主要都市だ。一般の建物もためらいなく爆撃する。「警報が鳴ったら迷わず逃げて」。避難所の位置などを日頃から知っておくことも重要だ。避難用のリュックには、食料や水などの他、米ドルを現金で入れておいた方がいいという。「一般市民は体を動かさなきゃならない。最悪の状況に備えて十分な準備をしておかないと」

戦いが終結した後のことに話題が及ぶと、やっと話すスピードを落としたアンドリーさん。日本やタイ、台湾にも足を運んでみたいと話した。

(鍾佑貞/編集:楊千慧)