タッチアップペンでキレイに直す方法や色合わせのコツ、失敗したときの対処法など
タッチアップペンとは
タッチアップペンとは車のキズや、塗装の剥がれを修正するための筆塗り塗料のことです。
スプレータイプと異なり、細かい部分を手軽に修正できることが最大の特徴で風の影響もを受けにくく、周囲に飛散しない点が強みです。
一方で大きな傷や深い傷の修正には向かないうえ、スプレータイプよりも技量を要する点には注意が必要です。しかし近年はスプレーとしても使用できるタイプも販売されています。
■タッチアップペンには2種類ある
タッチアップペンは純正品と社外品の2種類に分かれます。
純正品はカーディーラーで、社外品はカー用品店などで購入することができます。
質や容量はどちらもあまり変わらないのでお手軽に購入できる社外品がオススメ。希望の色がない場合は「オーダーカラー」ができます。
こういうケースに強い!
タッチペンが効果を発揮するのは以下のようなケースです。
軽い塗料の剥がれ ひっかき傷 飛び石の跡いずれの場合も、ボディに凹みが見られない軽いキズになります。冒頭で説明したとおり、大きなキズや深いキズの場合はスプレータイプの使用をおすすめします。
■こういうときは作業不要!
色付きのガードレールなどに擦ってしまい、ボディに色がついてしまった場合は塗装による修復は不要です。
ボディにガードレールの塗料が付着しただけなので、コンパウンドで磨くだけで解決します。
適さないケースもあるので注意
すでにお伝えしている通りタッチアップペンが向かないケースは、大きな凹みや広い面積を塗らなければならないときです。
内輪差で塀や車止めを巻き込んでしまった時などの大きな凹みで、傷単位で対応するより面で対応した方が楽な場合、スプレーを購入することをおすすめします。
■スプレーをタッチアップペンの代わりに使う
もしスプレータイプだけしか持っていない場合でも、タッチアップペンと同じ効果を発揮するものを自作することができます。
それはスプレーの塗料を容器に取り出し、筆を使って塗るという方法です。
用意するものはスプレー塗料と細筆、瓶などの容器の3点。
スプレーの中にはガスと塗料が入っているのですが、化粧品保存用の瓶の中めがけてスプレーを噴射すると、塗料だけを取り出すことができます。
それを筆で塗るという方法で簡易的なタッチペンが作れます。
タッチアップペンの使い方・色合わせのコツ
タッチアップペンを選ぶときには自分の車の色を把握する必要があります。
ではどうやって車の色を把握するのでしょうか。車の色を知るためには色番号を把握するとよいです。
■色番号は車両に記載されている
車の色番号は車の「コーションプレート」という場所に記載されています。
コーションプレートの場所は車種によって異なりますが、平面な広い面に取り付けられることが多いです。
国産車の場合は左右のドアを開けた場所(ピラー)付近やサスペンションの取り付け部など、輸入車や古い車種などはトランクやボンネットの裏などによく見られます。
プレート内で色を示しているのは「外装色コード」という箇所で、例えばホワイトでいうとトヨタ車は「030」や「045」、日産車は「3EN」などと記載されています。「カラー番号」と記載されている場合もあります。
この番号を見れば、元の色が何色だったか判断することができ、色合わせができます。プレートを、スマホなどで写真を撮るなどをして、メモしてからホームセンターや量販店で購入すれば、色を間違えることはありません。
ただし色の塗り替えをしていない車両に限りますので、注意が必要です。
■同じ色を購入したのに色合いが違う?
実際に同じ番号の色を買ってきたのに、「色が濃い」と感じることがあります。
購入からしばらく経っている車のボディカラーは、熱や紫外線によって色が変化しることがほとんど。そのためタッチアップペンと同じ色になることは稀といっても良いでしょう。
これはタッチアップペンに限らずスプレーも同様です。
この点はプロでも苦労するポイントです。板金塗装を行う会社に実際に話しをうかがうと純正色をベースにして白や黄色など、さまざまな配合で色を加え合わせる場合もあるとのことです。
このあたりは職人クラスの技術が必要な分野のため、不安がある場合は業者の方に依頼することをおすすめします。
タッチペンと一緒にあると便利商品5選
タッチアップペンを使う際、一緒に用意しておきたいアイテムを5つ紹介します。
・ステンレストレー
料理用のバットとしても販売されていますが、100円均一などで販売される小さいタイプで十分です。
塗装以外の作業でもネジ受けや工具置き場としても利用できるのでおすすめです。
・爪楊枝や綿棒・スポンジ(切れ端)
爪楊枝や綿棒はペンでも太いと感じる部分を塗装する際に使用します。
また綿棒やスポンジ(切れ端)は、塗料の付いていない状態だと塗りすぎた面を消すこともできます。
すでに自宅にある場合、作業の際は近くに置いておくとよいでしょう。
・マスキングテープ
マスキングテープとは簡単にはがせるテープのことです。塗装のはみ出しを防いだり、作業するポイントを区切る役割があります。
スプレーなど他の場所に塗料が飛散しやすい場合にも力を発揮します。
・液体コンパウンドセット
タッチアップペンをキレイに仕上げるためには必須のアイテムです。
タッチアップ跡が目立つ理由のひとつは、塗料の塗りすぎで補修箇所に厚みが生じることです。液体コンパウンドは、その面を均すために削る役割があります。
コンパウンドセットは概ね、3000番前後(荒目)、7500番前後(中目)、10000番前後(細目)と、数字が少ないものから大きいものの3段階で削るようになっています。
・簡易コーティング剤
コンパウンドで削り作業をして剥離したワックスやコーティングの補修に使用します。
普段洗車で使っているカーワックスでも問題ありません。無くても問題ありませんが、気になる方は用意必須といえます。
塗り方の手順
・キズの周りの汚れを落とす
水洗いしても良いですが塗料を塗るのに水が邪魔なため、さっと拭き取る程度で問題ありません。
拭き取り時にキズを増やさないように気をつけましょう。
・塗布する傷をマスキングで囲む
タッチアップペンの塗料の量は非常に少ないので、ある程度傷のターゲットを絞るとよいでしょう。
・塗料を塗る
ある程度広い範囲はハケ、細い傷は爪楊枝の先端、その中間は綿棒といった使い分けをするとうまく塗ることが出来ます。
爪楊枝を使用する際はキズに塗料を置くイメージを持つといいでしょう。
乾燥すると塗料は縮まるので、できれば塗料を山型にした方がいいですが垂れると面倒なので深追いしすぎないのもポイントです。
・一晩乾燥させる
塗料の硬化までは時間がかかります。どこを塗ったか忘れないためにもマスキングテープはそのままにしておきましょう。
・磨く
余計な塗料を削り落として平らにします。コンパウンドを利用して、粗目→中目→細目で仕上げていきます。
このとき、タオルにウレタンやゴムブロックなどの当て板をして、コンパウンド仕上げをするときれいに仕上がります。
・ワックスやコーティング剤で保護する
本来はクリア塗装を拭くべきですが、安く手っ取り早く済ませたいタッチアップペンの需要を考えれば、省略するのも悪くないでしょう。
その代わり、磨き作業で落ちたワックスやコーティングを放置、塗布面がそのままにすることは、あまり良いことではありません。いつも使っているワックス洗車を利用するなど、コーティング剤を塗っておくのもひとつの方法といえます。
失敗した際の対処法
意図しない箇所に塗料が付着した場合、塗料を落とす必要があります。
お手軽なものにマニキュアの除光液がありますが、これでも落ちない場合はラッカーシンナーを使いましょう。これらを使用することで塗料を落とすことが出来ます。
注意点としてラッカーシンナーを使いすぎると元の塗料まで落としてしまうことがあります。適正量を超えないように注意しましょう。
道具の特性を理解して使い分けよう
タッチアップペンの使いどころというのは判断に悩む部分です。スプレーで補修すべきなのか、そもそもコンパウンドで消せるキズなのか、といった選択肢もあるからです。
コンパウンドで済ませるのがベストなので、まずはここから検討してみましょう。ほかの方法よりも簡単に終えることができます。
その傷がコンパウンドで消えない場合、タッチアップペンの使用やスプレーの使用を考えるというのが自然な流れです。
■判断に困ったら専門家に相談を
目視でのキズ具合の判断は、このような経験から培われるものが多くあります。自分で判断しきれない場合は、カー用品店やガソリンスタンドで聞いてみるのも良いかもしれません。
