【日本代表レポート】劇的ゴールの浅野拓磨「ドラマチックって本当に起きる」
だが目の前のゴールへの角度は狭く、しかも名手マヌエル・ノイアーが腰を落として立ち塞がった。それでも浅野が右足を一閃。するとボールはゴールの天井に突き刺さった。この1点で日本はついにドイツを逆転したのだった。
だがそこから6日、浅野は自らを立て直してみごとな決勝ゴールを決める。4年前、ケガでワールドカップメンバー入りできなかったときからの思いが詰まっていたと言えるだろう。その4年間、浅野は「立て直すタイミングがたくさんあって、その度に立て直してきた。それがつながっただけ」だと事も無げに言う。
このシュートは偶然ではない。2021年10月21日、ワールドカップアジア最終予選で2敗し、崖っぷちに追い込まれた日本代表が勝利をもぎとったオーストラリア戦で、決勝点になったオウンゴールを誘った浅野はこの日と同じようなトラップで抜け出していた。
明るい性格の選手だが苦労がにじみ出る。「また次の試合、まったく逆のこと書かれる可能性もあるし、言われる可能性もあるので、今日の試合のことはもうあまり考えていません」という。
「ドラマチックって本当に起きる、特に僕は起きる人間と思ってるので、それが今日たまたま来た。でも今日のドラマは終わったんで、次に向けて準備したいと思います」
【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】










