飼い主の「ピンチ」を目撃したワンコの賢すぎる行動が、ツイッター上で話題になっている。

こちらは、北海道在住のツイッターユーザー・旅客(@vc10derness)さんが2022年9月26日に投稿した写真だ。

川の上に浮かんだボードには、ライフジャケットのようなものを着たワンコ。そして、そのすぐ近くで盛大な水しぶきがあがっている。その中心からは人の頭とパドルを持った手が。

どうやら、一緒にボードに乗っていた飼い主が落ちてしまったようだ。

そして、そんな状況を目の当たりにしたワンコはというと......

漕ぎ手を失ったボードからはさっさと降りて、別のボードへ! たしかに合理的な判断だけど......あれ、飼い主のことは?

「自分で判断して行動したのが愛おしい」

Jタウンネット記者は29日、当時の詳しい状況について旅客さんに話を聞いた。

「25日の午後2時過ぎ、場所は北海道ニセコ町の尻別川です。遅めの夏休みで、犬と泊まれる宿もあることから、妻とニセコに行きました。そこで犬連れでSUP(スタンドアップパドルボード)ができるプログラムがあったので、せっかくだからと体験してみることにしました」(旅客さん)

愛犬であるウェルシュコーギーペンブロークの「スピカ」さん(2歳)と一緒にボートに乗ってみたところ、扱いには特に苦労しなかったという旅客さん。そこで「飼い主が川に落ちたら(犬が)どういう反応するのかな」という悪戯心が働き、わざと人間だけ水に落ちてみたりして遊んでいたそう。ただ、投稿写真のものについては不注意から本気で落ちたタイミングだった。

「わざと落ちた時はボードの上からただ飼い主を見ているだけでした。ですが、投稿写真の時は少し迷って足踏みしましたが、意を決したのか飛び込んで泳ぎ出しました」(旅客さん)

近くには旅客さんの妻の乗るボードもあったが、スピカさんはまっすぐにインストラクターのボードへ。これについて旅客さんは「その場で一番安全と判断した場所を目指したのだと思っています」と推察した。

「その後は無事、どちらもボードに戻れました。スピカはインストラクターさんのボードまで泳ぎ着き、引き上げてもらっていました。そのあと、妻のボードが近づくとぴょんとそちらに飛んで戻っていました」(旅客さん)

スピカさんの一連の行動に対し、ツイッター上ではこんな声が寄せられている。

「飼い主の救助は自分の手に余ると考えて瞬時にインストラクターに助力を求める。天才か」
「最も生存確率が高い選択を瞬時に判断する...」
「私は一目散で自らの安全を確保したのかと思いました」

ただ単純に逃げた説や、インストラクターに助けを求めた説など、投稿を見たユーザーからは様々な考察が集まっている。こうした反響に対し、旅客さんは

「飼い主として見限られたのか、自分だけでも生き残る道を選んだのか、それとも助けを呼びに行ってくれたのか、犬の考えまでは分かりません。いずれにしてもスピカなりに判断して行動した、というのを愛おしく感じます。本当に助けを呼びに行ってくれたのだとしたら、とても嬉しいのですけど笑」

とコメントしている。

いずれにしろ、飼い主が故意に落ちたのか、うっかり落ちてしまったのかを理解し、すぐに行動を起こしたスピカさんが「賢い犬」であることは間違いない。