日本経済は1968年に国内総生産(GDP)で世界2位になって以降、2010年に中国に抜かれるまでその地位を維持し続けてきた。日本経済は低迷ばかりが強調されるものの、GDPで追い越されたのは中国だけだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本経済は1968年に国内総生産(GDP)で世界2位になって以降、2010年に中国に抜かれるまでその地位を維持し続けてきた。日本経済は低迷ばかりが強調されるものの、GDPで追い越されたのは中国だけだ。

 英国、フランス、ドイツの3カ国はいずれも、長らくGDPで世界上位に入っているが、日本を超えられずにいる。近年浮上してきているインドのほうが、日本を超える可能性があると言われているほどだ。実力のある先進国なのに、英仏独が日本を超えられないのはなぜだろうか。中国メディアの快資訊は13日、「英仏独が日本に追いつけない理由」を分析した記事を掲載した。記事は2つの理由があると分析している。

 記事はまず、英仏独は紛れもなく世界の強国であると指摘する一方、日本はバブル崩壊以降に経済成長を失ったというのに「強国であるはずの英仏独は何年経っても、日本にGDPで追いつけずにいる」と指摘した。

 続けて、英仏独が日本に追いつけないのは2つの理由があるとし、1つ目は日本の「科学技術力の高さ」だと主張。日本は経済成長こそ停滞しているが、技術力の向上に投資を継続して行ってきたと強調、日本の科学技術は「世界でも指折りの存在」であり、中国のトウ小平が過去に指摘した「科学技術は第一の生産力」という言葉のように「高い科学技術力があるからこそ、衰退させずに経済規模を維持できているのだ」と論じた。

 さらに2つ目の理由として「労働力の質」を指摘し、日本が英仏独と違うのは、「豊かになっても勤勉に働き続けたこと」にあると強調。日本は1968年から英仏独のはるか先をずっと走ってきたが、今になっても勤勉に働き続けているとし、それゆえ英仏独が強国だったとしても、日本に追いつくのはそう簡単ではないのだと強調した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)