レッズ右腕の“珍主張”に注目が集まっている(写真は「バーストゥール・スポーツ」の公式ツイッターのスクリーンショット)

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試合中断のための行動に米メディアも注目

 米大リーグ・レッズの投手が、試合中断させるために行った“珍主張”が注目を集めている。球場に雨が降り注ぐ中、球審から受け取ったボールを投球せずに全てファウルグラウンドへと投げ入れた実際の映像を、米メディアが公開。「自らアクションを起こすことを決心」などと伝えている。

 雨のマウンドでの主張が話題だ。20日(日本時間21日)のダイヤモンドバックス戦、8回のマウンドに立っていたレッズ右腕、ルーカス・シムズは、濡れたボールを交換することを要求。ボールをダグアウトの方へ投げ、新しいボールを受け取った。しかし、すぐにまたボール交換を要求。これには捕手も両手を上げて「なぜ?」のジェスチャーだ。

 球審がマウンドへと歩きながら新しいボールを渡すが、シムズはすぐにファウルグラウンドの方へと投げ入れる。どうやら大雨の中での試合を中断するように訴えているようだ。実際の映像を米メディア「バーストゥール・スポーツ」の公式ツイッターが公開。また、米スポーツ専門メディア「247スポーツ」は「レッズのルーカス・シムズ投手がダグアウトにボールを投げて試合を中断させる」との見出しを打って記事を掲載している。

 記事では「凍り付くような雨が球場に降り注がれていた。投球に苦しんでいたシムズは自らアクションを起こすことを決意した」と記載。4-4と同点の8回1死二、三塁で登板したシムズが、最初の打者に死球、続く打者に押し出し四球を与えたことなどを伝えている。

 ここで更に雨が強くなったため「シムズは球審のジャンセン・ヴィスコンティから受け取った球を全てダグアウト方向へ投げた」と記事では記されている。この主張が認められたのか、試合は中断となり、翌日再開。シムズはそのまま投げて2つのアウトを取り、ピンチを脱したという。

 地元紙「シンシナティ・インクワイアー」のボビー・ナイチンゲール記者はツイッターでシムズのコメントを紹介。「安全上の問題がたくさんあった。めちゃくちゃな球がどこに行くのか分からなかった。そのことを心配していた」と話したという。なお試合は4-5でレッズが敗れている。(THE ANSWER編集部)