【海外発!Breaking News】世界初か “小人症”のキリンがウガンダとナミビアで発見される
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学術雑誌『BMC Research Notes』に先月30日、通常個体の半分ほどしか背丈のない“小人症”を発症したと見られるキリンについての論文が掲載された。
このキリンは映画『ロード・オブ・ザ・リング』に出てくるドワーフ(小人)から名前をもらい、“ギムリ(Gimli)”と名付けられた。発見当時は子どもだったギムリの首の長さは普通だったが、脚の部分が他のキリンと比べて明らかに短かったという。
これは骨格異形成によるもので、マイケルさんは「はっきりとしたことは分かりませんが、遺伝子異常により発生したものと思われます」と推測する。野生動物の中では希少な例で、捕獲されたキリンでも確認されたことがないため「キリンの中では初めての発見かもしれない」とマイケルさんは明かしている。
またマイケルさんは2018年5月10日、ナミビアのプライベート農場で骨格異形成を持つアンゴラキリンを発見し、“ナイジェル(Nigel)”と名付けた。
マイケルさんは観察を続け、成体の直前期である亜成体となった2頭のサイズを写真測量法(レーザー光線により対象物の距離を測定し、実際の大きさを算出する方法)により計測した。すると通常のキリンの体長である14〜19フィート(約4.2〜5.7メートル)に対し、ギムリは9フィート(約2.7メートル)、ナイジェルは8.5フィート(約2.6メートル)と約半分ほどのサイズだったという。
キリンの足の骨はつま先の方から趾骨(Phalanx)、中手骨(metacarpal)、橈骨(radius)に分けられるが、ギムリは趾骨が正常個体とほぼ同様でナイジェルは平均よりも著しく短かった。中趾骨と橈骨は2頭とも平均以下の結果となった。
そしてほぼ同じ長さに見えていた首は、ギムリが正常個体の平均よりわずかに長いという事実が判明した。
今回の2頭の発見により、研究者たちは「キリンにも“小人症”が発現する」という結論に至ったという。ただし骨格異形成が健康に異常をきたしている様子はなく、他の通常個体と同様に生き延びるだろうとされている。
画像は『Travel + Leisure 2021年1月7日付「Take a Minute and Enjoy This Tiny Dwarf Giraffe Named Gimli」(CREDIT: EMMA WELLS/GCF)』『Springer LINK BMC Research Notes 2020年12月30日付「Skeletal dysplasia-like syndromes in wild giraffe」(Michael Butler Brown and Emma Wells)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)
