耳垢除去のエキスパートであるニール・ライサシャ医師(画像は『The Sun 2020年9月9日付「EAR TODAY GONE TOMORROW Stomach-churning video shows audiologist removing 16 YEARS worth of ear wax from patient」(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット)

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16年間も耳掃除をしないでいるとどうなるか…。考えただけでも恐ろしいが、イギリスに住む男性から16年分の耳垢が除去され、専門医は「ここまで量が多いのは初めて」と驚きを隠せない様子だ。『Fox News』『New York Post』などが伝えている。

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英レスターシャーにある聴覚クリニック「The Hear Clinic & Clearwax」で、ある男性患者の耳から約16年分の耳垢が除去された。男性は数週間にわたり耳の痛み、眩暈、身体がふらつくなどの平衡感覚の乱れなどに苦しみ、同クリニックを訪れた。

男性は今から16年前、耳の後ろの骨が細菌感染症に罹ったため感染部位を削る乳突削開術を受けており、その後は定期的な耳掃除が必要だったが放置していた。そのため外耳道には溜まった埃や古い角質、皮膚などがびっしりとこびりついており、聴覚専門医のニール・ライサシャ氏(Neel Raithatha)による耳掃除が行われた。

実はニール氏、“ワックス・ウィスパラー”との異名を持つ耳垢除去のエキスパートでもあるが、男性の耳垢はニール氏も度肝を抜くほどの量だったそうで次のように明かしている。

「通常の耳掃除は5〜10分ほどで終わりますが、片耳だけで1時間を要しました。長年放置されていたことから作業は複雑で、片耳から除去した耳垢の量ではこれまでで最高だったのではないかと思っています。あまりの量の多さに私も吐き気を催したほどです。」

なおこの男性のように16年間も耳掃除をしないで放置すると、難聴、耳の閉塞感、耳鳴り、湿疹、感染症などの原因となるため、月に一度ほど無理のない範囲で耳掃除をするのがお勧めだという。

ちなみにニール氏は昨年、長さ2.5センチの巨大な耳垢を除去して話題になり、YouTubeチャンネル「Mr Neel Raithatha aka The Wax Whisperer」に多数の動画を投稿している。動画では外耳道に溜まった耳垢をかき集めて吸引する様子などを見ることができるので、その一例を紹介する。ただかなりグロテスクなので注意が必要だ。

画像は『The Sun 2020年9月9日付「EAR TODAY GONE TOMORROW Stomach-churning video shows audiologist removing 16 YEARS worth of ear wax from patient」(Credit: Caters News Agency)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)