by Riddarsällskapet Torneamentum

スウェーデンは、人口に対する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数および死者数が近隣諸国に比べて飛び抜けて高いにもかかわらず、ロックダウンを行わずにCOVID-19との共存を目指すという独自のCOVID-19対策を続けています。そんなスウェーデンの観光名所であるゴットランド島では、観光振興とCOVID-19対策の両立を果たすべく、一風変わった取り組みが行われていると報じられています。

Gotland kallar in ”Covidriddarna” för att hjälpa till att minska risken för smittspridning - Region Gotland

https://www.gotland.se/107754

Swedish island hires 'COVID knights' to help tourists maintain physical distancing | CTV News

https://www.ctvnews.ca/health/coronavirus/swedish-island-hires-covid-knights-to-help-tourists-maintain-physical-distancing-1.5034444

Sweden’s Coronavirus Knights Battle COVID-19 at Gotland Tourist Mecca | Ancient Origins

https://www.ancient-origins.net/news-history-archaeology/swedens-coronavirus-knights-0014007

映画「魔女の宅急便」の舞台のモデルとして知られるスウェーデンのゴットランド島は、豊かな自然の中にヴァイキングの遺跡や騎士が活躍した時代の城跡などが残る景勝地で、特に夏の観光地として人気です。

しかし、COVID-19の猛威が落ち着きを見せ始めたとはいえ、人口10万人当たりのCOVID-19での死者が隣国ノルウェーの10倍を記録しているスウェーデンでの観光について、旅行客からは防疫対策を心配する声も聞かれるとのこと。

そこで、ゴットランド島の自治体であるゴットランド政府は2020年7月17日に、同地域で行われる馬上槍試合大会などを主催している団体のTorneamentumの協力を得て、「Covidriddarna(COVID騎士団)」を発足させることを発表しました。

発表によると、COVID騎士団の主な任務はゴットランド島の都市ヴィスビューや浜辺を巡回し、馬上から感染症対策を呼びかけることだとのこと。また、巡回の際には、「距離を保ちましょう」「症状がある時は自宅にいましょう」「小まめに手洗いをしましょう」といったメッセージが書かれた旗を掲げるそうです。

以下のムービーを再生すると、実際にCOVID騎士団がゴットランド島を訪れた観光客を歓迎している様子を見ることができます。

まるで中世のような鎖かたびらを着た騎士が、馬にまたがって緑色の旗を掲げています。

騎士たちが掲げている緑色の旗には、「Tillsammans tar vi ansvar」というメッセージが書かれています。これは、ゴットランド島の事業者や市民が一丸となってCOVID-19対策に取り組むためにゴットランド政府が打ち出したスローガンで、スウェーデン語で「私たちは共にあります」という意味とのことです。

人口約6万人のゴットランド島では、8月6日の時点でCOVID-19の累計感染者数267人、死者6人の被害が出ていますが、スウェーデンの中では最もCOVID-19の影響が少ない地域の1つです。しかし、もし観光客がCOVID-19対策に協力しなかった場合、島の医療体制が崩壊してしまう危険性もあると専門家は懸念しています。

ゴットランド島の公衆衛生医師であるSven Montelius氏は、COVID騎士団について「騎士たちの助力が得られるのは素晴らしいことです。夏の間は、いろいろなことに気を取られがちですが、彼らが忘れられがちなメッセージを思い起こすのに一役買ってくれることでしょう」とコメントしました。

また、Torneamentumの騎士であるLennart Borg氏は「私たちが、かかる重要で誉れ高い使命に召されたことはまことに喜ばしく、誇らしいことです。私たち騎士にとって、いざという時に立ちあがるのは当然のことなので、このような任務を引き受けられることを心待ちにしておりました」と述べました。