エナメル上皮腫で7回も手術するはめになった男性(画像は『LADbible 2020年7月13日付「Man Who Hadn’t Been To Dentist For 27 Years Had To Have Jaw Removed After Tumour Discovery」(Credit: Caters)』のスクリーンショット)

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幼い子が歯医者に行くのを怖がるのはよくある話だが、イギリスに住む51歳の男性は歯科医院を27年ぶりに受診したところ大きな腫瘍が見つかり、アゴを90%切除することになってしまったという。『Mirror』『LADbible』などが伝えている。

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英サウスヨークシャー州シェフィールド市在住のダレン・ウィルキンソンさん(Darren Wilkinson、51)は歯科医院に行くのを極端に嫌がり、27年間も避け続けていた。しかし朝になって目覚めると枕に血が付いていたり、口臭に悩まされるようになったため、重い腰を上げて受診することを決意した。

ダレンさんの妻メルさん(Mel、53)は、そんな夫について「何年も歯医者に行くよう促していました。今回ようやく受診してくれましたが、彼は真っ青な顔で帰ってきたんです」と診察を終えたダレンさんの様子を明かしている。

ダレンさんは地元の歯科医院でレントゲン検査を受けたが、下アゴに拳ほどの大きな影が見つかったため同市のチャールズ・クリフォード歯科医院(Charles Clifford Dental Hospital)を紹介され、精密検査が行われた。

担当した医師は緊急性はないと判断しつつも、腫瘍の病理組織検査を行った。昨年12月と今年1月の2回の病理検査の結果、ダレンさんはエナメル上皮種と診断された。医師によると500万人に1人が発症する珍しい腫瘍で悪性ではなかったが、転移する可能性があるためできるだけ早く切除する必要があった。

その切除手術は3月20日に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響により4月に延期されてしまった。しかしダレンさんの腫瘍が悪化し、3月末に緊急手術を行うこととなった。手術は9割のアゴやほとんどの歯を切除し金属プレートを埋め込むという複雑なもので、合計7回にもわたる大掛かりな手術が行われた。

メルさんは、手術を終えたダレンさんの様子を「飲食はもちろん、話すことができません。口の中を覗くと金属プレートがむき出しになっているのが見えるのです」と語っており、食事は鼻から胃までチューブを通して栄養剤を入れる経鼻胃管栄養法で摂っていて、ホワイトボードを使って意思疎通を図っているそうだ。

ダレンさんは今後、足の骨を移植するアゴの再建手術を受ける予定だという。メルさんは「夫はこの辛い状況の中で、似た病気を持つ人達のサポートグループをオンラインで立ち上げました。極めて珍しいエナメル上皮種の認知度を高めるために全力を注いでいます」と話している。

同時にダレンさんは骨腫瘍の研究や認知度の向上、患者のサポートに尽力するチャリティ団体「Bone Cancer Research Trust」を支援するための資金調達を呼びかけている。画像は『LADbible 2020年7月13日付「Man Who Hadn’t Been To Dentist For 27 Years Had To Have Jaw Removed After Tumour Discovery」(Credit: Caters)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)