海巡署、中国船差し押さえ 台湾海峡で海砂を違法採取

同分署は当日、巡視船「高雄」(3000トン級)、「澎湖」(500トン級)、空中勤務総隊のヘリコプターなどを出動させ、海砂を違法採取している船を取り締まる任務を遂行。午前5時過ぎ、澎湖七美の南西約90キロ地点にある水深の浅い海域で20隻余りの船に混じって違法採取していた中国船「海航5679」(7539トン)を発見した。
同分署によると、取り締まりを行った海域は土タク魚(ヨコシマサワラ)やイカなどの生息地。近年は中国船が海砂を大量に違法採取するケースが増えており、海底の地形や生態系の破壊が懸念されている。このため同分署は、大型巡視船による24時間監視体制を整え、同海域での取り締まりを強化している。(タク=魚へんに宅の下の部分)
海巡署の統計によれば、同海域で退去を求めた中国の海砂採取船の数は今年1月から5月末までで延べ1576隻に上っている。
(編集:塚越西穂)