セルジオ越後氏(左)とバルサ時代のロナウジーニョ【写真:Getty Images】

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海外メディアがセルジオ越後氏を“エラシコ”の発明者として紹介 「知られざる物語」

 現在、世界中で感染が拡大している新型コロナウイルスの影響により、欧州全域のリーグが中断している。

 そんななか、海外メディアは「セルジオ越後からロナウジーニョまで。“エラシコ”を発明した知られざる物語」と見出しを打って特集。「セルジオ越後がいなければ、ロナウジーニョの伝説は存在しなかったかもしれない」と、“エラシコ”の発明者としてセルジオ越後氏に脚光を当てている。

 新型コロナウイルスの影響で未曾有の事態に陥っているサッカー界だが、フランス放送局「RMCスポーツ」は「ドリブラーズ:セルジオ越後からロナウジーニョまで。“エラシコ”を発明した知られざる物語」と見出しを打ち、同メディアで放送する「ドリブラーズ」という映画の配信を受け、今ではドリブルテクニックの代表格となった“エラシコ”にまつわるエピソードを取り上げている。

 “エラシコ”の象徴的な選手と言えば元ブラジル代表MFロナウジーニョだ。今月にパスポート偽造の容疑で逮捕されたことで大きな話題を呼んだが、現役時代は世界最高のドリブラーとして名を馳せた。「訓練に訓練を重ね、試合中で使いこなせるまでに至った。足のアウトサイドでボールをすくい上げ、インサイドで回収する。そうすれば、DFがボールを奪うのは不可能だ」と当時のコメントを紹介している。

 また「ロナウジーニョ登場以前も多くの名手が熟練のエラシコを披露していた」と指摘。そもそも“エラシコ”を編み出したのは誰なのか。記事では、日本代表の解説などを務めるセルジオ越後氏の名を挙げている。「セルジオ越後は両親が第一次世界大戦中の移民であり、1945年にサンパウロで生まれた」と紹介し、「彼の才能が一部の人の目に留まった」と、名門コリンチャンスに加入した現役時代に触れている。

セルジオ越後が“エラシコ”を披露した瞬間 「おい日本人、僕たちに何をした?」

 そして、「セルジオは最高のインスピレーションを習得していた」と続けているが、それこそが“エラシコ”だったという。コリンチャンスで同僚だった元ブラジル代表MFロベルト・リベリーノ氏は、セルジオ越後氏に“エラシコ”を仕掛けられて「おい日本人、僕たちに何をした?」と驚き、チームメートとともにこの技に命名、習得したという。記事ではリベリーノ氏の「セルジオは彼が生み出し、僕が完成させたと言っていたよ」という言葉も伝えられている。

 今ではブラジル人選手の象徴的なテクニックの一つとなっている“エラシコ”。記事は「セルジオのドリブルは全世界で有名になった。セルジオがいなければ、ロナウジーニョの伝説は存在しなかったかもしれない」と締めくくられている。セルジオ越後氏がトレーニング中に生み出したとされる技は、サッカー界の歴史に刻まれるテクニックとなった。(Football ZONE web編集部)