天才ロナウジーニョ、「魔法の瞬間TOP5」を英紙選出 “神ドリブル”に回転オーバーヘッドも…
逮捕劇で話題となったスーパースターの伝説的なシーンを回顧
元ブラジル代表FWロナウジーニョは、偽造パスポート所持の疑いにより兄のアシス氏とともに、今月4日にパラグアイの警察当局に逮捕された。
21日には刑務所の中で40歳の誕生日を迎えたなか、英紙「デイリー・ミラー」は「ロナウジーニョの最もマジカルな5つの瞬間」と題し、伝説となっている名シーンを振り返っている。
最初に紹介されたのは、2002年日韓ワールドカップ(W杯)準々決勝のイングランド戦だ。1-1で迎えた後半5分、ゴールまで約35メートル離れた敵陣右サイドでFKを得たロナウジーニョは、元イングランド代表GKデイビッド・シーマンが前に出ているのを見逃さず、頭上を抜く技ありの一撃を決めた。このシュートが狙ったものだったのか、それとも偶然の産物なのか、その真相は誰も知ることはできないと、“被害者”となった側の同紙は綴っている。
2つ目に挙げられたのは、2003年9月のセビージャ戦で決めたリーガ・エスパニョーラ初ゴールのシーンだ。自陣でボールを受けたロナウジーニョは、まるでダンスをするかのように軽やかに相手2人をかわすと、約30メートルの距離から弾丸シュートをネットに突き刺した。当時バルセロナを率いていたフランク・ライカールト監督は、「ゴールが決まった瞬間、ベンチに振り向き、信じられないといった様子で両手を頭に当てていた」と伝えている。
続いて紹介されたのは、2005年3月に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16のチェルシーとの第2戦で決めたゴール。本拠地での第1戦に2-1と勝利して敵地に乗り込んだバルセロナだったが、第2戦では開始19分で3点を奪われ、2戦合計スコアでも逆転を許してしまう。苦境に立たされたなかで輝きを放ったのが、ロナウジーニョだった。PKで1点を返して迎えた前半38分、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタからペナルティーアークでパスを受けたロナウジーニョは、外、内と高速のキックフェイントを披露。対峙した元ポルトガル代表DFリカルド・カルバーリョを翻弄すると、コンパクトな振りから右足のつま先でシュートを放ち、元チェコ代表GKペトル・チェフもなす術なしの一撃でネットを揺らした。チームは2戦合計4-5で敗退したものの、このロナウジーニョのシュートは人々の記憶に刻まれるスーパーゴールとなった。
レアルとのクラシコで“神ドリブル”から2ゴール
4つ目は、2005年のレアル・マドリードとの“エル・クラシコ”で決めた2ゴールだ。敵地サンティアゴ・ベルナベウに乗り込んだバルセロナが3-0と完勝した一戦で、ロナウジーニョが“神ドリブル”で宿敵のファンをも脱帽させる。まずは1-0で迎えた後半14分、左サイドをドリブルで駆け上がったロナウジーニョは細かいステップを踏みながら、スライディングタックルを仕掛けたスペイン代表DFセルヒオ・ラモスを難なくかわすと、そのままペナルティーエリア内へ侵入。DFイバン・エルゲラを一発のフェイントであっさりと置き去りにすると、GKイケル・カシージャスの逆をついてニアサイドを打ち抜いた。さらに同32分、ロナウジーニョは左サイドで再びラモスと対峙すると、軽やかなボディフェイント一発で“無力化”して縦へと突破し、最後は右足で逆サイドへ流し込んだ。
そして最後に選ばれたのは、2006年のビジャレアルとの一戦だ。元スペイン代表MFシャビ・エルナンデスの右サイドからのクロスに対し、ロナウジーニョは胸トラップを1回入れると、ボールが浮いている間に身体を時計回りに回転させ右足でオーバーヘッドキックを放つ。ボールは相手GKの伸ばした手を弾き飛ばし、ゴールネットへと突き刺さった。ロナウジーニョ本人も「子供の頃に夢に見たようなゴール」と語った、まさに伝説的な瞬間となった。
今回の逮捕劇で偉大なキャリアに傷をつける格好となったが、ロナウジーニョがピッチ上で見せてきたスーパープレーの数々が色褪せることはないようだ。(Football ZONE web編集部)
