中国メディアは、新型コロナウイルスによる肺炎への感染が拡大し、都市が封鎖状態にある湖北省武漢市について、大阪を出発した上海行きの中国・吉祥航空便が行き先を急遽武漢に変更し、乗客から大きな歓声があがる一幕があったと報じた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は29日、新型コロナウイルスによる肺炎への感染が拡大し、都市が封鎖状態にある湖北省武漢市について、大阪を出発した上海行きの中国・吉祥航空便が行き先を急遽武漢に変更し、乗客から大きな歓声があがる一幕があったと報じた。

 記事は、28日午後7時55分に関西空港を出発して北京時間同9時半に上海に到着予定だった吉祥航空1340便が、離陸前に行き先を上海から武漢に変更すると発表したことを紹介。客席に行き先変更がアナウンスされると、同便に乗っていた湖北省籍の乗客94人が大きな歓声をあげたと伝えている。

 そして、日本時間同9時1分に関西空港を離陸した同便は、約3時間後の北京時間同11時9分に武漢に到着して乗客を降ろしたとし、乗客の中には発熱や肺炎を疑わせる症状は見られなかったと紹介した。

 急遽行き先を変更した理由について記事は、海外からの武漢への直行便とりやめが相次いでいるほか、武漢へと向かう国内交通機関も停止しているなか、日本に滞在していた現地住民が地元に戻るのを手助けするためであったと説明している。

 そのうえで、志願のうえで乗務した11人の乗組員はその後武漢から上海へと戻り、14日間の隔離観察を受けることになると紹介。「この非常事態にこのような計らいを見せたことに、業界内外から広く賞賛の声が出ている」と伝えた。

 なお、同便には湖北籍でない客も搭乗していたが、同航空が事前に上海へと向かう航空便を手配していたため、大きな混乱はなかったようである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)