世界の偉人らはその業績とともに、金言や格言を遺してきました。しかし偉人でなくとも、誰もが唸るような言葉を発する人もいるものです。2歳児の子どもに対して言い聞かせたという、ある父親の言葉に思わず納得してしまいます。

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“昨日夫氏がうちの2歳児の肩を抱いて「お前は失敗してないぞ、『失敗したな!』と言ってくる奴はお前に失敗して欲しい奴だ、だけどお前は失敗してない、成功するための試行錯誤は失敗じゃない!!」と言ってて新人を育てる上司モードに入っとるな……と思ったんだけど、これ金言ですよね。胸に刻むわ”

 と、わが子に対して父親が、まるで新人部下を育てるような言葉をかけていたのを聞いていたのは、「死神執事のカーテンコール」シリーズで人気の小説家・栗原ちひろさん。

 2歳の息子さんが、この言葉を理解できるようになるまでちゃんと覚えていられるのか、2歳にして理解できるのか、その辺は未知数。もし理解出来たら神童でしょう。

 しかし、栗原さんのご主人がかけた言葉は、至極名言。「失敗」という言葉自体、ネガティブなイメージで、時には人を追い詰める事すらある言葉。思うようにできなかった、ことが進められなかったのは、「失敗」として考えるのではなく、「成功に至らなかった」と言い換えると、「成功するための試行錯誤の一つだったのか」と思えるようになるから不思議なものです。

 もちろん、「失敗」と「間違い」は大きく違います。間違っていたからこそ、成功に至らなかったと考えると、「間違い=失敗」とならないのでは。その「間違っていたこと」に対して、どの部分でどのように間違えていたのかを分析してみると、同じ間違いを繰り返すことは減っていきます。

 間違っていることに気が付かないまま、同じ過ちをおかすと「失敗」につながりかねません。ただ、間違っていることに対してどのような改善策をとるか、試行錯誤して成功を導き出すまでの過程には「失敗」という言葉は当てはまらないのです。

 きっと栗原さんの息子さんも、もう少し大きくなったら、「何で上手くできないのー!」と癇癪を起してしまうことがあるかもしれません。自分の頭の中で思い描いているように進められないのは、その人にとってストレスになります。

 筆者も、「普通」と言われている子たちとはかけ離れた性質を持つわが子らに対して、「何でこの子は他の子ができることができないの?」「どうして同じことを怒らないといけないの?」と思い悩んだこともありました。

 結局、うちの子らはいわゆる「普通」の子と違う脳の特性があった故に、「何度も同じ失敗をする」と感じて不必要に叱りつけてしまったのは今でも後悔しかないのですが、失敗を叱りつけるということは、自己肯定感を無くすやり方。失敗ではなく成功していないだけ、と考えれば、もう少し子どもたちに対して寛容になれたかもしれません……。

 ストレスへの耐性が弱いと、集団社会ではなかなか上手くいかないことも多いです。「上手くいかない」というストレスを感じた時こそ、「失敗」ではなく、「上手くいかなかった部分を探して試行錯誤していく」という考え方にシフトしてみると、上手くいかないストレスに対してどう対処していけばいいのか、身についていくのではないでしょうか。

<記事化協力>
栗原ちひろさん(@c_kurihara)

(梓川みいな)