日本中で見かけるようになった中国語の表記。最近では中国人の個人旅行客が増加していることもあって、有名観光地だけでなく、マイナーな場所や一般の商店にも中国人観光客が訪れるようになっている。しかし、なかには「中国人が恥ずかしくなるような」看板も見かけるという。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本中で見かけるようになった中国語の表記。最近では中国人の個人旅行客が増加していることもあって、有名観光地だけでなく、マイナーな場所や一般の商店にも中国人観光客が訪れるようになっている。しかし、なかには「中国人が恥ずかしくなるような」看板も見かけるという。

 中国メディアの今日頭条は4日、日本でよく見かける看板から「日本人が中国人にどれだけうんざりしているかが分かる」とする記事を掲載し、中国人に対し、日本をはじめ海外では振る舞いに注意するよう呼びかけた。

 中国人観光客の増加は、中国人にとって日本に対する理解を深める機会になると同時に、「海外における中国人のイメージ」がどのようなものかを意識させることになっているようだ。記事はまず、空港で着物やハッピ姿の観光協会員が「ようこそ大阪・関西へ」という中国語の横断幕を持って中国人を歓迎している写真を掲載。中国人観光客による消費がもたらす日本への経済効果は大きく、歓迎されている一面もあると伝えた。

 しかし、日本人の生活に影響を及ぼし、日本人を「困惑」させている面もあるのは事実だ。たとえば、「ゴミ箱にたばこの吸い殻を入れないように」という中国語の注意書き、「通行の邪魔にならないように」などといった表記も多い。記事は、中国人旅行客のマナー違反が「祖国の恥」になっていると指摘。祖国のイメージを守るためにも、海外に出るときには民度を向上させてマナーに注意するよう呼びかけた。

 最近では中国政府によるマナー向上への取り組みもあり、中国人自身も都市部を中心にマナーを意識する人が増えており、以前に比べると格段にマナーは向上したと言える。それでも迷惑行為がなくなったわけではない。いったん定着してしまったイメージの回復にはまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)